“壺おじ”こと『Getting Over It』をVR化するユーザー現る。落下時の絶望感も増し、セルフ拷問度高し

“壺おじ”や“壺男”といった愛称で知られる『Getting Over It with Bennett Foddy』をVR化するユーザーが現れたようだ。セルフ拷問度が高そうである。

“壺おじ”や“壺男”といった愛称で知られる『Getting Over It with Bennett Foddy』(以下、Getting Over It)をVR化するユーザーが現れたようだ。プロトタイプ版の映像が公開されており、多くのユーザーを戦慄させている。VRScoutが報じている。

『Getting Over It』は、下半身が釜にすっぽり収まった男が、ハンマー(Yosemite hammer)を使って険しい山を登っていく横スクロール型のアクションゲームだ。操作としては、マウスなどを、弧を描くように動かすことでハンマーが回る。そのハンマーの反発を利用し山を登っていくのだ。その独特の操作に加えて、プレイヤーを邪魔せんとばかりのいやらしい障害物の数々、一度のミスにより進行状況が大きく後退するなど、緊張感のあるゲームプレイが特徴。激しい落胆を味わえるタイトルとして、人気を博した。


RedditユーザーBezbro氏は、そんな同作をVR化しているようだ。プレイヤーは下半身が釜にはまった男となり、ハンマーを振り回してその反動で移動していく。一人称視点に変更されているものの、基本システムは継承。ハンマーを回して崖に引っ掛けて登っていく緊張感、そして操作のミスによりあっという間に地面に落ちてしまう絶望感も味わえるようだ。3Dになったことで世界が立体化。崖に引っ掛ける動作がさらに難しくなっているかもしれない。またVRでプレイすることにより、落下時の絶望感も高まりそうである。

VR版については、Bezbro氏が独自に開発中だという。マップはオリジナル版の構造に基づき、いちから作っているそうで、完成し次第Oculus Questの「SideQuest」向けにリリースするかもしれないとのこと。PCVR向けのリリースも予定しているそうだ。動画公開を受け、「拷問に使えるかもしれない」「めちゃめちゃ不満がたまりそうだ、欲しい」「この拷問を金払って受けたい」といった、訓練されたユーザーも期待を寄せている。

ただし本作は、『Getting Over It』開発者Bennett Foddy氏とは無関係で、Modでもない。2Dのゲームを3D化させていることもあり、ほぼ別ゲームであり微妙な立ち位置だ。あるユーザーからは、せっかく作ったものが著作権のトラブルに巻き込まれ無駄にならないように、タイトルとキャラを変えてはどうかとの進言も見られる。アイデアは評価されているだけに、懸念がない状態で世に出ることを望みたい。


なお本家『Getting Over It』Steam版では、今年5月にアップデートが実施されており、さまざまなバグが修正されている。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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