ラヴクラフト作品から影響受けるホラーFPS『Forgive me Father』発表。10月28日にSteam早期アクセス配信へ


パブリッシャーの1C Entertainmentは8月14日、Byte Barrelが手がけるダークホラーFPS『Forgive me Father』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、10月28日に早期アクセス配信予定。


『Forgive me Father』は、「クトゥルフ神話」で知られる作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説から影響を受ける、シングルプレイのダークホラーFPSだ。3D世界を舞台にしながら、キャラクターにはコミック風の手描き2Dグラフィックを採用。あえてコマ数を減らしたキャラクターアニメーションも相まって、1990年代のFPS作品を彷彿とさせる映像表現が特徴となっている。

本作にてプレイヤーは、聖職者あるいはジャーナリストとなり、何らかの謎に対する答えと救済を探し求めて、異形のモンスターが巣食う悪夢のような世界で戦う。ステージは、施設の屋内や屋外が多数の部屋で連結されて構成。配置された敵を殲滅してから扉へと向かい、さらに先へと進む流れとなるようだ。一本道ではなく、脇道や隠し部屋が多数用意されているとのことで、探索要素もあるのだろう。部屋によっては、アイテムの獲得をトリガーにして、敵の波状攻撃に襲われることもある。


プレイヤーの武器には、ピストルやショットガン、機関銃、クロスボウなどが登場。レベルアップすると、ポイントを消費して武器のアップグレードが可能だ。映像では奇妙な生物が取り憑いたような武器もみられるが、これもアップグレードのひとつかもしれない。銃のリロード操作はなく、弾はステージ内にて発見し補充。ほかにも、体力を回復させるファーストエイドキットや、アーマーなどのアイテムも存在し、どことなく『DOOM』風である。

また映像では、暗い場所をランタンで照らしたり、十字架を掲げたり、あるいはホウキで敵の動きを止めたり、迫る敵に対して手帳のようなものを取り出す場面も見られ、銃器以外にもさまざまな装備が用意される模様。十字架については、体力を回復させる効果があるとのこと。主人公の聖職者とジャーナリストは、それぞれ異なるスキルとアップグレード要素をもっているそうで、十字架や手帳はそれぞれの固有装備かもしれない。


敵には、クトゥルフを思わせる奇怪なキャラクターや、狂気に侵された人間などさまざま登場し、一心不乱に接近し近接攻撃を仕掛けてくるものもいれば、遠距離攻撃を撃ってくるものも。銃弾は有限のため、ヘッドショットを狙ったり、爆発するドラム缶も利用したりしながら倒していくのだ。本作はゴア表現が強めで、敵によっては倒したと思っても、ちぎれた上半身だけでさらに迫ってくることもある。

本作の特徴のひとつとして、主人公には狂気レベルが存在する。敵を撃つたびに上昇し、何もしないでいると減少する模様。狂気レベルが一定値以上になると、幻覚を見ているかのような特殊なエフェクトが画面全体にかかり、ゲームプレイの難易度が段階的に増していく。絶え間なく戦闘が続くなかにおいて、いかに狂気レベルを管理するのかが攻略のカギとなりそうだ。


『Forgive me Father』は、PC(Steam)向けに10月28日に早期アクセス配信予定だ。ローンチ時点では計15ステージが収録され、正式リリース時には30ステージ以上に拡張される計画となっている。