都会路上暮らし浮浪者オープンワールド『Bum Simulator』8月26日Steam早期アクセス配信開始へ。物乞いしゴミを漁り生き抜け
PlayWayとRagged Gamesは8月6日、『Bum Simulator』の早期アクセス配信を現地時間8月26日に開始すると発表した。ゲームの定価は17.99ドルとなっており、日本円では2000円程度で販売されそうだ。ウィッシュリスト数やコミュニティメンバー数に応じて、早期アクセス配信開始時の割引額を決めるキャンペーンも実施されている。
『Bum Simulator』は、浮浪者として生活するゲームだ。プレイヤーの浮浪者は、すべてを失ったひとりの男。男に残ったのは、薄汚れた路上に住まう生活である。地べたを這いつくばり毎日を過ごしながら、これからの人生をどう過ごすかを考えていく。毎日を生き抜くか。自分を捨てた者たちに復讐するか。もしくは、浮浪者の王となるのか、新たな職を探してやり直すか。すべてはプレイヤー次第だ。
ゲームの舞台は、都会の街。汚い路地、街のストリート、薄汚い質屋、のどかな公園、閑静な住宅街、きらびやかな商業地区、ネズミに汚された下水道。これらのマップがシームレスにつながったオープンワールドにて、気ままな暮らしを送るのだ。とはいえ、生きていく上では食べ物を口に入れ、水を飲まなければならない。そのためには金もいる。どうにかしてこの都会を生き抜こう。
手っ取り早いのは、物乞いすることだろう。街ゆく人々にまとわりつき小銭をせびれば、多少は懐が温まる。ゴミ漁りをして、アイテムを手にするのもいいだろう。質屋で売れれば資金にできる。道行く人々には殴りかかることもでき、街中では暴れまわり放題。ただし、犯罪行為を警察に目撃されれば、追いかけられることになるので注意が必要だ。犯罪の重さに応じて、警戒度が上がっていくシステムも用意。街にはさまざまなホームレスが暮らしており、彼らの頼みを聞くことも。メインストーリーやサブクエストなども用意されているわけだ。
『Bum Simulator』は、コミカルかつ下品に浮浪者を描く作品でもある。プレイヤーはとにかく汚らしく表現されており、街中では気軽に排尿することが可能。逆に他人から嘔吐物を吐きかけられることも。そのほか、主人公はハトを呼び起こして竜巻を起こしたり、ハトに爆薬をつけて投擲爆破したりなど、ハトにまつわるスキルを獲得しアップグレード可能。アルコールを魔法のように使うこともできるという。またゲームが進むと拠点を構えることもでき、それらの建築や内装設計もできるようだ。
こうしたゲーム紹介を見るだけでも、さまざまな要素が詰め込まれていることがわかる本作。Ragged Gamesは時間をかけて本作を開発しており、発表してから3年以上制作が続けられてきた。テクニカルベータテストも2度実施済みだ。発表当初は2018年10月の早期アクセス配信が予定されていたが延期。2020年夏に1度目のテクニカルベータがおこなわれ、フィードバックの結果を受けて早期アクセスリリースの延期が決断された。今年6月にふたたびテクニカルベータが実施され、紆余曲折を経てこのたび8月末の早期アクセス配信が決まった。
早期アクセス配信時点では、物乞いやゴミ漁りやダンボール拠点、敵拠点の破壊、ハトスキルや酒魔術といったゲームにおけるコア部分は実装済み。またメインストーリーにおけるファーストアクトもフルボイスで実装されているそうだ。早期アクセス配信期間は1年以上が予定されており、コンテンツの増加やバランス調整、そしてメインストーリーの実装がなされていくとのこと。今夏に実施されたテクニカルベータテストについての様子はYouTubeなどに投稿されている。それらを見ることで、現在の開発状況がうかがい知れるだろう。
『Bum Simulator』は、8月26日にSteamにて早期アクセス配信開始予定だ。