いにしえのネトゲ『グランドチェイス』Steamで復活し人気博す。同接プレイヤー数は一時約8万に到達

 

かつて日本でもリリースされたMOアクションRPG『グランドチェイス』がSteamで人気を博しているようだ。SteamDBによれば、リリース直後である7月28日には同時接続プレイヤー数が最大7万9883人まで到達。現在はやや落ち着きを見せているものの、それでも8月4日には最大で4万人以上のプレイヤーが同作をプレイしている。


『グランドチェイス』は、もともとは2003年頃に展開されていた作品だ。開発を手がけたのは、韓国のスタジオKOG。横スクロール形式のMOスタイルの横スクロールアクションRPGとして開発され、ダンジョン探索や育成のほか、PvPも楽しめる。かわいらしいキャラクターがなめらかに動き、巨大な敵に立ち向かうなど、ビジュアル面にも特徴がある。

同作は韓国で成功を収めたのち世界展開を実施。日本でも2005年4月にリリースされていた。ただし日本でのサービスは2年後の2007年6月に終了。2015年にグローバルサービスの終了に至っている。日本でのサービス期間は2年強とやや短いながら、知る人ぞ知るネットゲームではあるだろう。


KOGは『グランドチェイス』を“GrandChase Classic”と銘打ち、7月28日よりSteamにて再びサービスを開始した。とはいっても、オリジナル版サービス終了時のコンテンツがすべて揃えられているわけではなく、実装コンテンツを限定。選べるキャラクターは4種類と絞りつつ、バランス面などを含めた課題を再調査しながらも、今後のアップデートにてオリジナル版と同様の順番でほかのキャラを追加していくとしている。Steam版はリリース後も不具合修正のアップデートが幾度も実施され、チーターのBAN対応も進められるなど、クラシック版を単に移植しただけではなく、サービスを運営していく意思が感じられる。


『グランドチェイス』は、続編や派生作品も複数リリースされており、ハンゲームやSteamなどでプレイできる『エルソード』や、かつてモバイル向けに配信されていた『グランドチェイスM』、そして現在iOS/Android向けに配信中の『グランドチェイス-次元の追跡者-』などが存在する。シリーズ作品としては、日本を含め世界で一定の知名度あり。今回のSteam版『グランドチェイス』も、クローズドβテストを大規模に実施していたこともあり、人気を集めているようだ。

ただしSteam版の評価は、8月4日11時時点で賛否両論。前述したように実装されているキャラは4種類であるにもかかわらず、Steamストアでは20種類と宣言されていること。人が殺到してネットワークが不安定なことや課金要素についての不満など、さまざまな意見が寄せられている。とはいえ、オリジナル版を好んでいたファンにとっては、嬉しい再リリースだったことだろう。

『グランドチェイス』は、Steamにて基本プレイ無料形式にて配信中。日本語には対応していない。


国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)