CRI・ミドルウェア、ミドルウェア製品ブランド「CRIWARE」をフルリニューアル。ロゴ・製品名統一から理念の再定義まで


株式会社CRI・ミドルウェアは8月2日、ミドルウェア製品ブランド「CRIWARE」をフルリニューアルすると発表した。同社は、今年8月1日に設立20周年を迎えており、ブランドフルリニューアルはその記念事業の一環とのこと。


CRIWAREは、CRI・ミドルウェアが提供する技術や製品、サービスの総称である。ゲーム業界を中心に多くの採用実績があり、ゲーム起動時などには、ディスプレイとスピーカーをモチーフにした特徴的なロゴマークを見たことがある方も多いだろう。今回の設立20周年記念事業においては、まずCRIWAREロゴがアップデートされた。具体的にはテキスト部分のフォント幅が広くなっている。今後もさまざまな展開を広げていく同社を想起させるデザインにしたとのことだ。

同社はさらに、20年の節目を迎えてこれまでの取り組みや社会的意義などCRIの価値を再考し、ブランドプロミスを「Challenge(挑戦)・Reliability(信頼)・Innovation(革新)」と定義。他社に真似できない技術で新しいクリエイティブにチャレンジすることや、長年の経験に基づく丁寧なサポートの提供、革新的かつ高品質なミドルウェアを届けることを表しているそうだ。そうした姿勢を同社の全社員が大切にし、今後も変わらずに守っていくとしている。


製品ロゴに関してもリニューアルされた。同社は、統合型サウンドミドルウェアやゲーム開発向けムービーミドルウェア、音声解析リップシンクミドルウェア、楽曲解析ミドルウェアなど幅広い製品・ソリューションを提供。これまでは、それぞれ独自のロゴが使用されていたが、CRIWAREロゴにも使用されている六角形のモチーフを、すべての製品ロゴに展開する。統一感のあるデザインにすることで、一目でCRI製品であることが認識できる。

製品ロゴのカラーリングについては、赤色は音声技術、青色は映像技術、緑色は複合技術、そして黄色は基礎技術を表している。こちらも、それぞれの製品の特徴を見分けやすくする工夫となっている。

また、一部の製品名の変更も実施。ナンバリングや単語の区切りをシンプルにしたうえで、すべての製品名が「CRI 〇〇」といったかたちに統一される。具体例を挙げると、ゲーム開発向けムービーミドルウェア「CRI Sofdec2」は「CRI Sofdec」に、音声解析リップシンクミドルウェア「CRI ADX Lipsync」は「CRI Lipsync」に変更となる。


このほか、本社を移転するとともに、国内のCRIグループ4社(CRI、株式会社ウェブテクノロジ、株式会社ツーファイブ、株式会社アールフォース・エンターテインメント)を1か所の拠点に集結させることも発表された。それぞれがもつ異なる強みを融合させ、新しい価値を創出することや、グループ間の連携強化による業務効率化が目的とのこと。

新オフィスは、渋谷インフォスタワー10・11階の予定。今年10月から11月にかけて本社を移転し、グループ各社も順次移転してくるという。これに伴い、映画・音楽業界など高品質なサウンドが求められる分野で幅広い導入実績をもつSONA社とタッグを組み、最新の音声収録が可能な3つの新スタジオを設立するなど、さまざまな領域の研究開発に挑戦するために、オフィス機能の強化をおこなう。

また「ボーダーレスの交流」をコンセプトに、開放的なフリースペースや遊び心ある内装、最新の個室型執務ボックスの導入や、休憩時に使用できるプライベートエリアの確保など、創造力を発揮できるオフィスづくりをおこなうとしている。

CRI・ミドルウェアは、設立20周年記念サイトを本日8月2日にオープン。新しいロゴに込められた意味や全製品ロゴのデザインなどを、より詳細に紹介している。さらに、CRIのこれまでの歩みや、開発中の2つの新技術も紹介。興味のある方は記念サイトをチェックしてほしい。