チェルノブイリサバイバルRPG『Chernobylite』が正式リリース。3Dスキャンで再現された廃遊園地や原子力発電所を探索

All in! Gamesは7月28日、『Chernobylite』のPC版を正式リリースした。『Chernobylite』は、チェルノブイリ原子力発電所などで知られるウクライナのプリチャピを舞台とした一人称視点のサバイバルホラーゲームだ。

パブリッシャーAll in! Gamesは7月28日、サバイバルホラーRPG『Chernobylite』のPC版(Steam/GOG.com/Epic Games ストア)を正式リリースした。本作はチェルノブイリの立ち入り禁止区域を舞台としたホラーRPGであり、2019年から早期アクセス配信を開始していた。SteamとEpic Games ストアの表記では日本語に対応。PlayStation 4/Xbox One版は9月7日に発売予定だ。また PlayStation 5/Xbox Series X|Sへの対応も予定している。
 

 
The Farm 51が開発する『Chernobylite』は、チェルノブイリ原子力発電所などで知られるウクライナのプリチャピを舞台とした一人称視点のサバイバルホラーゲームだ。主人公のイーゴルは原子力発電所で働いていた物理学者。30年前に姿を消した婚約者タチアナを捜索するためプリチャピに戻ってきた。チェルノブイリでは軍事組織が活動しており、さらに謎の物質チェルノブライトによる超常現象やクリーチャーなどで危険に満ちた環境となっている。この地でサバイバルしながら仲間を集め、婚約者を見つけ出すことが目的だ。

本作はスタッフが実際にウクライナのチェルノブイリを取材し、3Dスキャンによるフォトグラメトリ技術で現地の様子をマップ中に再現しているのも特徴だ。ゲームエンジンにはUnreal Engine4を採用。本作のマップは複数の広大なフィールドに分割され、それぞれチェルノブイリの有名なスポットを再現している。レーダータワー「ドゥーガ」やプリピャチ遊園地、そしてもちろんチェルノブイリ原子力発電所も存在している。
 

 
本作のストーリーは一本道ではなく、プレイヤーの選択によって複数の物語へ分岐する。ゲームの流れとしては拠点から各マップへ移動して、ミッションをこなしていくかたち。持ち帰った物資で拠点を拡張したり、装備を作成して次の出撃へ備えるのだ。

そして本作の最終的な目標はチェルノブイリ原子力発電所へ突入することだ。発電所にはいつでも行くことができるが、軍事組織の守りは堅く突破は難しい。そのため仲間や道具、情報を集めて準備を整えていく必要がある。仲間はミッションの途中で現地のStalkerをリクルートすることで得られる。一筋縄ではいかない人物が多いが、食料や医薬品、武器、弾薬を与え信頼を獲得しよう。しかし「ゾーン」でのサバイバルは簡単ではなく、仲間は死んでしまうこともある。ときには過去へさかのぼって、選択をやり直すことも必要になるかもしれない。
 

 
正式リリースと同時にバージョン1.0も配信されている。Heist levelが完成して、ゲームのエンディングが実装されている。ゲーム中の選択によって、複数の方法でエンディングを迎えることが可能になっているようだ。新たにレールガンが武器に追加。加えてレールガン用に14種類アップグレード用のパーツも登場し、拠点で改造できる。さらにフォトモードも正式リリースにともなって実装されている。美しい廃墟を撮影するのに便利な機能となっている。
 

 
Steamページの告知には、早期アクセス配信を開始してから正式リリースまでの、大量の改善点もまとめられている。早期アクセス配信開始からゲームの長さは3倍になり、クリアに必要な時間は25時間ほどまでになった。ストーリーミッションも15個追加され、ランダムイベントも各ロケーションで発生する。11人のキャラクターがこれまでに追加され、10個のマップを実装したという。さらに『ウィッチャー3 ワイルドハント』や『The Vanishing of Ethan Carter』にも参加したMikołaj Stroiński氏がサウンドトラックを提供しているとのこと。開発の軌跡を垣間見れる投稿である。

『Chernobylite』はSteam/GOG.com/Epic Gamesストアにて配信中。Steamでは、8月5日まで通常価格3699円のところ10%オフで3329円で入手可能。Epic Games ストアでは通常価格3080円のところ10%オフで2772円。GOG.comでは通常価格29.99ドルのところ10%オフで26.99ドルとなっている。

Kaisei Hanyu
Kaisei Hanyu

映画とゲームが大好き。オブリビオンからゲーム人生が始まりました。

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