PS5、全世界累計実売台数が1000万台を突破。SIE社長兼CEOは、在庫水準の改善は最優先事項とコメント
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは7月28日、プレイステーション5(以下、PS5)の全世界累計実売台数が1000万台を超えたと発表した。歴代プレイステーションにおけるコンソール史上、最速のペースで普及・拡大を続けており、PS4がもっていた世界累計実売1000万台達成の最速記録を塗り替えたとのこと。
PS5は、通常版と光学ドライブを搭載しないデジタル・エディションの2種類のラインナップにて、日本では2020年11月12日にローンチした。その後販売国を拡大し、2020年末時点で450万台を販売。そして今年3月末の段階で780万台に達していた。それから約4か月で、さらに200万台以上を上積みしたかたちだ。今回の発表に際し、SIE社長兼CEOのJim Ryan氏は以下のようにコメントしている。
PS5をご愛用いただいているプレイステーションファンの皆様、そして素晴らしいゲーム体験をプレイステーションプラットフォーム向けに提供してくださっている世界中のパブリッシャーおよびデベロッパーの皆様に、心から感謝申し上げます。PS5は、歴代のコンソールを上回るペースで普及を続ける一方で、引き続き世界中で需要が供給を上回る状況が続いています。ゲーム業界だけではなく、あらゆる産業がグローバルな市場環境の影響を受けている中、SIEにとって在庫水準の改善は最優先事項であることを改めてお伝えいたします。
またRyan氏は海外メディアGamesIndustry.bizとのインタビューにて、PS5では月間アクティブユーザー数やユーザーのゲームプレイ時間など、あらゆる指標において、これまで最高を記録していたPS4を上回っているとコメント。そして、こうした状況が訪れることを確信していたとし、自社およびパートナーとの協力にて、ゲームラインナップを充実させてきたと振り返っている。
今回の発表に合わせて、SIE傘下のPlayStation Studiosが手がけたタイトルの、7月18日時点での世界累計実売本数についても明らかにされている。具体的な数字は以下のとおりだ。『MLB The Show 21』については、シリーズ史上最高の記録とのこと。
・Marvel’s Spider-Man: Miles Morales:650万本
・MLB The Show 21:200万本
・Returnal:56万本
・ラチェット&クランク パラレル・トラブル:110万本
PlayStation StudiosのPS5向けタイトルとしては、今後も『ゴッド・オブ・ウォー』新作や『グランツーリスモ7』、『Horizon Forbidden West』などが控えている。一方で、PS5本体が欲しくてもなかなか購入できない状況は世界中で続いている。Ryand氏が先に言及したように、PS5本体の供給の充実はいまもっとも期待されるところだろう。