Amazonのゲーム開発・販売部門Amazon Gamesは7月21日、MMO RPG『New World』のクローズドベータテストをSteamにて開始した。本作を予約購入すれば誰でも参加できる形式となっており、はやくも大きな賑わいをみせているようだ。海外メディアPCGamesNなどが報じている。
『New World』は、『サイレントヒル ホームカミング』などを手がけたDouble Helix Gamesを前身とする、Amazon Games Orange Countyが開発するMMO RPGだ。舞台となるのは、17世紀の架空の島Aeternum。超自然的な力が存在するこの島に漂着したプレイヤーは、3つある派閥のひとつに所属し、PvPおよびPvEの戦いに身を投じる。各派閥は領土をもち、砦を築いてそれぞれの繁栄を目指すこととなり、プレイヤーはさまざま用意された役割のなかで貢献していくのだ。
今回実施中のクローズドベータテストは、昨年夏に実施されたプレビューイベント以降に追加された、新たなロケーションや探索要素、武器やクエスト、および各種アクティビティを含むゲームプレイを体験できる内容となっており、その他コンテンツの変更やアップデートも実施されている。拠点と資源を巡って20対20で戦う、Outpost Rushも収録されているそうだ。
本作のクローズドベータテストはSteamにて実施。その同時接続プレイヤー数の推移を見てみると、テスト開始の2時間ほど前から上昇し始め、早くも10万人を突破。本作を起動して待機していた人が数多くいたのだろう。そして開始から3時間後には19万人を超えた。初日はこれがピークとなったようだ。約19万人という数字はSteam全体でもトップクラスに位置する。直近の記録では、『Apex Legends』や『Grand Theft Auto V』に次ぐ、5番目に多い同時接続プレイヤー数だ。
Amazon Gamesが手がけるタイトルというと、マルチプレイ対戦ゲーム『Breakaway』やチーム対戦シューター『Crucible』、小説版「ロード・オブ・ザ・リング」をもとにしたMMO RPGが開発中止に。また、本作『New World』も発売延期を3度も重ねており、思うような展開ができていない印象である。そうしたなかで、クローズドベータテストにこれだけのプレイヤーを呼び込むことができたということは、Amazon Gamesにとって明るいニュースだろう。基本的に4000円以上を払って予約購入しないと参加できないという点から、ファンからの大きな期待も感じさせる。
なお、クローズドベータテスト初日はプレイヤーが殺到したためか、サーバーの安定性やプレイヤーのログインに問題が発生していた模様。Amazon Gamesは、一部地域にサーバーを追加するなどの対応をおこない、引き続き状況を注視していくとしている。またプレイヤーからは、ゲーム内容についてさまざまなフィードバックが寄せられている。ローンチに向けては、ファンの声に耳を傾けながら改善策を模索することにもなりそうだ。
『New World』は、PC(Steam)向けに9月1日配信予定。クローズドベータテストは8月3日3時59分まで実施されており、本作を予約購入すれば参加可能だ。