Respawn Entertainmentの開発者が、『Apex Legends』にて猛威を振るう「レヴナント+オクタン」の組み合わせについて言及している。7月12日、プロゲーマーZach Mazer氏とコンテンツクリエイターThe Fortnite Guy氏がPodcast「Apex Uncut」を配信。Respawn Entertainmentにてアソシエイトライブバランスデザイナーを務めるJohn Larson氏が招かれ、コミュニティから寄せられたさまざまな疑問に回答した。 そのなかで尋ねられたのが、いわゆる「レヴオク(オクレヴ)」と呼ばれる組み合わせの是非についてだ。
レヴナントとオクタンの組み合わせは、オクタンのジャンプパッド強化がきっかけで大きく流行している戦法だ。遠くに敵パーティを見つけたら、まずはレヴナントのUltでデストーテムを起動。その後オクタンのジャンプパッドを取り出し、長距離跳躍で一気に距離を詰める。この場合、レヴナントとオクタンは安全に奇襲をかけることが可能。一度ダウンしても離れたところにリスポーンしてふたたびアタックを仕掛けることができる。使う側としては少ないリスクで敵殲滅を狙えるため、非常に強力な戦法だ。一方、やられた側としては理不尽感が強く、多くのユーザーに嫌われる組み合わせでもある。
Larson氏はPodcastにてレヴオクについて尋ねられると、同氏自身もよくレヴオクの餌食になっていることを明かした。そのうえで、まず前回パッチにおけるレヴナントの強化理由について説明している。6月末のアップデートにてヒットボックスが縮小、壁を登れる高さが大幅に上昇するなどの恩恵を受けたレヴナント。Larson氏によれば、レヴナントはサイズが大きく鉄壁ももっていないため、1対1の戦闘に苦戦しがちだった。そこで個人戦における能力を高めようと試みたのが、前回の強化のねらいだったという。
開発チームとしてはレヴオク対策としていくつかの案を検討。そのなかにはシンプルに、デストーテム使用後はジャンプパッドを使えなくするというものもあったそうだ。ただしこちらの案は「一時的な応急処置」に過ぎないとされ、たとえジャンプパッドを使えなくしてもほかの移動系アビリティのキャラクターに取って代わられるだろうと指摘している。
Larson氏は、レヴナントのデザインそのものは問題ないと言及。ただし、いつレヴナントが周囲にいるか理解するためのフィードバックが欠落していることから、フラストレーションが生じていると指摘している。そして現在の問題は、デストーテムが隠しやすいことではないかと述べる。今後ありうる調整として、デストーテムの視認性を上げることを検討していると伝えた。例として、たとえばローバのブラックマーケット起動時や、ブラッドハウンドのスキャン実行時には目立つVFXが発生。いずれのキャラクターも所在がわかりやすくなる。レヴナントのUltについても、これらのレジェンドと同様、位置が分かりやすいエフェクトが付与される可能性があるようだ。
*22分31秒ごろから、レヴタンへの言及。
「接近する敵の気づきやすさ」という問題については、オクタンのジャンプパッドについても音響をより目立ちやすくする調整予定が今年3月に明かされていた(関連記事)。Larson氏が伝えたようにデストーテムの視認しやすさも加われば、レヴオクへの対策しやすさは今より格段に上がるかもしれない。具体的な修正めどは伝えられなかったものの、今後の変更に注目したいところだ。