SCS Softwareは7月14日、『American Truck Simulator』バージョン1.41アップデートを配信した。同アップデートでは、オープンベータにより試運転が続けられてきたマルチプレイヤーモード・コンボイが正式に実装されている。正式実装とはいえ、まだ実験的な部分は多く、今後も変更が加えられていくという。
『American Truck Simulator』は、アメリカを舞台としたトラックシミュレーションゲームだ。プレイヤーは、運送用トラックに積荷を載せて、アメリカを横断する。単に荷物を運べばいいだけでなく、速度超過による罰金や寝不足などのコンディションも導入。事故を起こせば補償金を支払わねばならないなど、リアリスティックで没入感を誘う作りが特徴だ。荷物を運ぶという名目はあるものの、実質的にはドライブゲームとして人気を博している。
コンボイモードでは、最大8名でのマルチプレイが可能となる。トップメニュー下のコンボイモードアイコンを選べばマルチプレイに参加できる。プレイヤーがセッションを立ち上げることも、既存のセッションに参加することも可能だ。また現在最大8名とされているマルチプレイ人数の上限は今後引き上げられる予定だという。
プレイヤーはほかのプレイヤーと同じ仕事を受注し、同じ目的地に向かって走行することが可能だ。マルチプレイにあたってはさまざまなゲーム内要素が同期されており、AIによる周辺の交通、時間経過や天気、ペイント・トラックアクセサリー・キャビンアクセサリーなどもそれぞれのゲームに反映されるようだ。またマルチプレイ中は、CBラジオ放送で互いにコミュニケーションが可能。クイックチャットやテキストチャットも用意されている。なおセッションには任意でパスワードを設定可能。ホストは迷惑プレイヤーの追い出しも可能だ。
現時点ではModには対応しておらず、セッションから切断すると道路状況が変わるなど、引き続きテスト段階。とはいえ、仲間と一緒にドライブするにあたって必要な機能は押さえられている。コンボイのセッションによってトラブルが発生した場合、セッション参加前のデータ状況に戻すことも可能なので、気軽にマルチプレイに参加してみるといいだろう。
なおコンボイモードは、ヨーロッパを舞台としたトラックシム『Euro Truck Simulator 2』でも正式実装予定。現在オープンベータテストにて、試験的に実装されている。基本的なマルチプレイ仕様は『American Truck Simulator』とほぼ同じ。こちらはもう少しテストが必要なようだ。参加方法としては、Steamクライアントのライブラリから『Euro Truck Simulator 2』を右クリック。プロパティのベータタブからパブリックベータの1.41を選べば参加可能である。
『American Truck Simulator』バージョン1.41では、そのほかカリフォルニアの一部が改装されており、フォトモードも改善されている。詳しくはパッチノートをご覧いただきたい。