『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』は、チュートリアルから高速化されている。30秒のシーンが15秒に

任天堂が7月16日に発売する『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』は、遊びやすさの向上にも力が入れられている。遊びやすさの向上は、オープニングのチュートリアルから始まっているようだ。 

任天堂が7月16日に発売する『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』。同作はWiiでリリースされた『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』をリマスターする作品だ。映像が美麗化され、操作体系の最適化が施されているが、遊びやすさの向上にも力が入れられている。そうした遊びやすさの向上は、オープニングのチュートリアルから始まっているようだ。


その一端がわかるのが、ニンテンドー・オブ・アメリカが7月11日にTwitterに投稿した動画だ。『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』の冒頭が映し出されている。ゲームが始まり、騎士学校を出る。その後アウール先生に、基本操作を教えてもらうという流れだ。動画では、ダッシュで壁を登れることを教えられたリンクは、木箱を登り狭間を飛び越え。そのまま先生のもとへと辿り着いた。

一見普通のシーンであるが、実はこのシーンはオリジナル版ではもっと冗長なのだ。木箱を登る指示までは同じであるが、その先がもう少し長い。木箱を登りきったのち、アウール先生はまた話を始め、ダッシュ時にはスタミナが消費されることなど、ゲームシステムを説明。ダッシュを狭間で使うことで、そのまま飛び越えられることも紹介され、ようやくプレイ可能になる。オリジナル版では辛口モードなどでプレイする場合は、一部省略できるものの、なかなか拘束時間が長めだったのだ。比較してみると、リマスター版は後半の説明がまるまるカットされている。


この一連のシーンは、オリジナル版ではスムーズに進めても30秒ほどかかる。テキストの読み上げがゆっくりめだと、さらに時間を要する。一方でリマスター版のシーンは15秒ほど。単純に考えるだけで所要時間が半分になっている。リマスター版から実装された、テキスト送りをAボタンによってスキップできる機能も、スピードアップに貢献しているのだろう。そうしたQoL向上要素が詰められた動画として、公開されているわけだ。

快適さの向上は、これに限らない。フレームレートの向上や、カットシーンのスキップ。そして、ゲームを起動しなおすたびに都度表示されていた“アイテム入手時のアイテム説明”も、初回入手以降はスキップされる。ニンテンドー・オブ・アメリカは、アウール先生のチュートリアルカットについて、地上の冒険を素早く始められるようにするための例のひとつとしている。今回のものに限らず、さまざまな部分でテンポアップされているのだろう。


初めて同作を遊ぶプレイヤーだけでなく、RTAプレイヤーなどにとっても関心を持ち得るリマスターになりそうだ。『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』は、Nintendo Switch向けに、7月16日発売予定だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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