『プリンセスコネクト!Re:Dive』にて「ランク仕様変更」による大幅バランス調整実施。“弱い方が強い”問題にテコ入れ

Cygamesは7月12日、『プリンセスコネクト!Re:Dive』のアップデートを実施。『プリンセスコネクト!Re:Dive』の“弱い方が強い”低ランク問題をテコ入れするアップデートとなっている。

Cygamesは7月12日、『プリンセスコネクト!Re:Dive』のアップデートを実施。大きく分けて、RANK(以下、ランク)仕様とステータスアップボーナスを調整するアップデートとなっている。これにより、クランバトルなどの環境が大きく変わりそうだ。


『プリンセスコネクト!Re:Dive』には、キャラごとにランクなるステータスが存在している。7月12日時点では21までランクが存在しており、指定された装備を集めてキャラに装着させることで、ランクが上がっていく仕組み。本作における育成要素の根幹となるシステムで、基本的には実装時点で上限となるランク(現在なら21)まで上げることを目指すプレイヤーが大半だろう。

しかしながら、このランク仕様においてややいびつな構造が存在していた。というのも、本作では被ダメージ率が大きいほどTP回復量が高いという仕様があった。TPは必殺技ともいえるユニオンバーストを繰り出すのに必要なパラメータ。言い換えれば、より激しい攻撃を受ければ必殺技を出しやすいという仕様だったのだ。つまり、キャラによっては低ランクにし防御を脆くすることでユニオンバーストを出しやすくなり、高ランクキャラよりもクランバトルで活躍するような状況となっていた。


さらにややこしかったのが、ランクの引き下げ機能が存在しなかったこと。たとえば、ランク21よりランク14のほうが、TP回復の面で強みがあったとしても、プレイヤーは一度上げたランクを引き下げられない。その影響で、キャラのランク上げを渋るプレイヤーも続出し、不満のひとつとなっていた。コッコロ(プリンセスフォーム)はランク14で運用する手法が根強く、ユイなどもランク12が主流であった。

しかし今回の調整によって、“低ランクの方が得”仕様が緩和される。解決策としては「最新ランクもしくはその1つ下のランクまで強化すると、装備アイテムのステータスとは別に追加のステータスアップボーナスを獲得できる」仕様の追加だ。たとえば物理攻撃キャラであれば、ランク20もしくは21にしておけば「物理攻撃力+1100、TP上昇+10」。魔法攻撃キャラであれば「魔法攻撃力+1100、TP上昇+10」が追加される。ランクを高くしておけば、ステータスボーナスを獲得できるというわけだ。


さらに、プレイヤーレベルに応じて、所有キャラの被ダメージ率によるTP回復量が低下する。具体的には、プレイヤーレベル161であるにもかかわらず、ランク14キャラを使っている場合、ランク14キャラの被ダメージ率によるTP回復量が0.8倍となる。プレイヤーレベルが高いのに低ランクキャラを使うなら、ダメージを受けることで獲得するTP回復量を下げますよ、といったところだろう。これで低ランク固定戦法がなくなるとは限らないが、ある程度の低ランク得は解消される見込みだ。


あわせて、キャラストーリーを閲覧することで獲得できるステータスアップボーナスも調整される。前述したように、被ダメージ率が大きいとTP回復量が上がり、ユニオンバーストの回転率がよくなるという仕様から、防御力アップのステータスアップが入るキャラストーリーを閲覧しづらい、といった制約を撤廃する狙いだろう。今回のアップデートは非常に複雑な内容になっているので、プレイヤーの方はぜひ自分の目で公式サイトを確認してほしい。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』では、TP回復のメカニズムの問題で、キャラが弱い方がバトルで有利になってしまう、という仕様がかねてから議論を呼んでいた。 強くしたキャラを弱く戻せないという仕様もあわさり、不満が高まっていた。運営元は、ランクと並んでキャラの強さを左右する「キャラの星」を変更できるようにするアップデートを昨年実施。そしてこのたび、ランク仕様についてもテコ入れをはかった。もとより強すぎるとされているキャル(ニューイヤー)らが、さらにパワーアップしかねないということで、今回の仕様実装を懸念する声もある。しかしながら、今回の調整は、低ランクキャラを持っていないがゆえに、クランバトルで強いタイムラインを組めていなかったプレイヤーにとっては嬉しい変更だろう。

今月末のクランバトルでは、メタが変わることは必至。どのような戦いが繰り広げられるのだろうか。『プリンセスコネクト!Re:Dive』は、PC(DMM GAME PLAYER)/モバイル向けに配信中だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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