『Hollow Knight』などの影響受けるメトロイドヴァニア『Crowsworn』開発中。Kickstarterではわずか3時間で初期目標金額突破


カナダのインディースタジオMongoose Rodeoが、メトロイドヴァニア・アクションゲーム『Crowsworn』を開発中だ。7月11日からKickstarterにて開発費を募っており、開始からわずか3時間で初期目標金額の約1100万円を突破するなど、一部で大きな注目を集めている。


『Crowsworn』は、『Hollow Knight』や『デビル メイ クライ』『ブラッドボーン』から影響を受けて開発中のメトロイドヴァニア・アクションゲームだ。舞台となるのは、暗く重苦しい空気漂うファンタジー世界Fearanndal。埋葬された棺の中で、記憶を失った状態で目を覚ました主人公は、Angsthelと呼ばれる村を訪れる。

その村の住民によると、この世界は闇の神による呪いにかかっており、永遠の贖罪を強いられているという。主人公は、この村にまつわる謎を追い、そして自らの足跡をたどりながら失った記憶を取り戻すべく冒険する。

本作にてプレイヤーは、相互に接続されたエリアで構成される広大な世界をサイドビューにて探索。マップ内には危険なトラップが配置されたエリアが存在するほか、敵となるキャラクターやモンスター、機械、そしてボスが待ち受けている。敵は120種類以上、ボスは30種類以上登場するという。激しいバトルを繰り広げ、新たなアビリティを獲得して、探索可能エリアを広げていくのだ。


主人公は、大鎌と銃、黒魔法の3種類の攻撃手段をもっている。大鎌は近接攻撃の手段としてだけでなく、ステージ内の仕掛けやトラップとインタラクトする際にも使用する。銃は遠距離武器。弾数に限りはないが、リロードには一定の時間がかかるため、弾倉内の残弾には常に注意を払う必要があるだろう。

そして黒魔法は、近距離・遠距離攻撃のギャップを埋める存在として、さまざまな攻撃を繰り出すことが可能。たとえば、エネルギー弾を放ったり、爆発で範囲攻撃をおこなったり、あるいは影の手を召喚して敵を掴んで攻撃したり。黒魔法は、Maliceというエネルギーを消費することで使用でき、Maliceは大鎌で敵にダメージを与えると貯まっていくとのこと。


本作のバトルシステムは、先述した『デビル メイ クライ』や『ブラッドボーン』から影響を受けているという。ハイペースなバトルを特徴としながら、操作感やレスポンスの良さにこだわって制作しているとのこと。アクション面だけでなく、ゲームプレイの手触りへの影響も大きいようだ。

また、敵とどのように戦うかについて、プレイヤーが工夫できる余地を残すことにも注意を払っているとのこと。攻撃では多様なコンボが用意されており、さまざまな立ち回りを試すことができる。また、ふたつの武器を組み合わせた攻撃も可能だそうだ。たとえば、振るった大鎌を銃で撃てば、銃弾で大鎌を前方に押していくかたちとなり、強力な近接攻撃を離れた敵に喰らわせることができる。

主人公のアクションには、ドッジロールや空中ダッシュなども存在。バトルの立ち回りに活用できるほか、トラップが敷き詰められたエリアを突破する際にも活躍する。そうしたプラットフォームアクションにおいても、過去の名作を研究して、ジャンプの高さやダッシュの距離などを詰めているとのこと。


主人公の強化要素としては、Runeと呼ばれるアイテムが存在する。Runeは、武器のソケットに取り付けることで効果を発揮。武器をパワーアップさせたり、性能を変化させられるという。また、ソケット内のRuneの組み合わせによっては、相乗効果が生まれることもあるそうだ。

探索によって発見できる、星の欠片というアイテムにて星座を作る要素もある。それぞれの星の欠片には、主人公のアビリティを変化させたり強化させたりする力が秘められており、プレイスタイルに合わせて星座を作っていくことになるとのこと。

このほか、本作の世界には敵ではないNPCも多数存在し、ショップを営んでいる者もいる。ゲームを進めるなかでは、貨幣にあたるAnimus Shardと呼ばれるアイテムを獲得でき、これを消費してアップグレードを購入可能。たとえば、武器の攻撃力や射程距離をアップさせたり、大鎌での攻撃あたりのMaliceの獲得量を増やしたりできる。


本作は奥深い物語を有しているそうで、“ソウルライクな形式”でプレイヤーに伝えることになるという。探索を続けるなかで断片的に、また示唆的に徐々にストーリーが語られていくのかもしれない。さらに、サイドクエストも豊富に用意され、それらをこなすことで本作の世界をより深く知ることができるそうだ。

手描きグラフィックによる幻想的な世界観や、滑らかなキャラクターのアニメーションも注目ポイントだろう。ステージのビジュアルは、開発元が影響を受けていると公言している『Hollow Knight』をかなり彷彿とさせる。

*『Stardew Valley』のクリエイターEric Barone氏も本作に注目。


『Crowsworn』は、PC(Steam)向けに開発中。また、現時点では確定していないが、各コンソール向けにも移植したいとしている。現在実施中のKickstarterキャンペーンでは、20カナダドル(約1770円)以上の出資で本作を入手可能。提供時期は2023年12月とされている。興味のある方はキャンペーンページをチェックしてみてはいかがだろうか。