音が鳴る村作りゲーム『ODDADA』正式発表。カラフルな家や動物を設置してやさしくマリンバを奏でる


個人開発者のSven Ahlgrimm氏は7月10日、アドベンチャーゲーム『ODDADA』を正式発表し、Steamストアページを公開した。小さな村の中に家や動物を配置すると、音が鳴りだすゲームだ。配信時期は近日発表予定。Steamストアページによると、日本語にも対応予定だ。


『ODDADA』は、家々が歌いお互いに共鳴し合う村を作るゲームだ。音楽を奏でる風景を眺めたり、パズルを解いたりするようだ。現在『ODDADA』は開発中で、数多くの追加や変更をおこなっているとのこと。いまのところ、2つのゲームモードが発表されている。

サンドボックスモードでは、小さな家や固有の音色といったモジュールを組み合わせる。モジュールを組み合わせて村を発展させることで、自分だけの旋律を奏でる風景を作り上げるという。もうひとつのストーリーモードでは、『ODDADA』の風変わりで不思議な世界を学べる。こちらのモードでは、音楽を使用したミニゲームの中でパズルを解いたり実験をしたりするようだ。


ゲームのルールなどはまだまだ謎が多い。基本的にはブロック状の地形の上に、家や木、動物を配置していくことになるようだ。これらのモジュールは設置されたタイミングで、楽器のように音が奏でられる。家を積み重ねて設置すると、積み重ねた数の分だけ音が鳴るようだ。また設置する場所の高低によって、奏でられる音の高低も変化する。

ゲームのマップが楽譜だとすると、家や木々は楽器や音符のように作用しているのかもしれない。公開されている映像では、音楽で地形が波を描いてうねり、隆起するシーンも確認できる。ある場所で音が鳴ると、付近のモジュールが共鳴して波が広がってゆくのだ。


作者のSven Ahlgrimm氏は以前よりitch.ioにて、映像とサウンドが相互作用するゲーム作品を発表している。『ODDADA』もこれまでの作品の延長線上にあるといえるかもしれない。たとえば、itch.ioで公開されている『Surrounded』は少しホラーチックな作品。WSADキーで移動して、マウスで視点を移動するするシンプルな操作だ。プレイヤーは黒い影に囲まれている。視点を速く動かすと、その分だけ影から聞こえるざわめきのピッチも高くなる不思議な作品だ。

そして『ODDADA』のサウンドを手がけるのは、Mathilde Hoffmann氏。さまざまな作品にて作曲やサウンドデザインをおこなっているメンバーだ。たとえば、列車が脱線しないように線路を敷設する忙しい協力プレイゲーム『Unrailed!』向けに、のどかなBGMを提供していた。ほかにも『Ken Follett’s The Pillars of the Earth』の効果音などを手がけている。『ODDADA』では箱庭のなかで村を作ることで、やさしいサウンドから生成される音楽を楽しめるのだろう。

『ODDADA』はPC(Steam)向けに配信予定。配信時期は近日発表されるという。