米ソニー、PS5本体の“置き方”を間違えプロモーション映像を削除。ファンからは「あるある」の笑い誘う


米国ソニーは7月8日、PlayStation 5のプロモーション映像を公式Twitterアカウントに投稿するも、程なくして削除した。削除された理由は、映像内に映っていたPS5本体の“置き方”にあったようで、ファンから注目と共感が集まっている。海外メディアPolygonなどが報じている。
 

 
削除されたプロモーション映像の内容はというと、ベッドに入った息子から何か話をしてほしいと頼まれた父親が、何を話そうかと考えた末に、PS4『ゴッド・オブ・ウォー』のあらすじを語る。そして息子を寝かしつけたあと、父親はリビングにて同作をプレイするというものだ。父子が共に冒険をし絆を深める同作になぞらえ、一緒に作り上げた思い出は、人生で一番大切なものになるというメッセージとなっている。

ただ、ファンはあるシーンに違和感を覚えることに。後方互換機能を用いPS5本体で『ゴッド・オブ・ウォー』をプレイしていた父親であるが、テレビ台に横置きされたPS5本体が、上下逆さに置かれていたのだ。本来ならば、横置きした場合はBlu-rayディスクドライブは本体の下側に位置するのだが、映像では上側にディスクの挿入口が確認できる。おそらく、このミスに気づいたため、ソニーはツイートを削除したのだろう。
 

 
PS5では、縦置きする場合も横置きする場合も、同梱のベース(スタンド)を利用するよう取扱説明書にて案内されている。そして、横置きする際のベースの取り付け時には、側面の白いプレートの端に刻印された□○△×マークに合わせるかたちで位置決めをする。この刻印は下側になるプレートのみに存在するため、説明書を読んで、手順どおりにしていれば上下逆さになってしまうことはない。

ただ、今回のプロモーション映像に使われたPS5本体には、ベースは取り付けられていないように見える。そうすると、Blu-rayディスクドライブの分の出っ張りがない、比較的フラットな側面を下にして置いてしまうのも無理はないといえるかもしれない。映像を制作したスタッフが、PS5本体にあまり馴染みがなかったとしたらなおさらだ。もちろん、映像を事前にチェックしたであろうソニーが見逃してしまったという点は残念ではあるが。
 

 
自社製品についての思わぬミスを露呈してしまったかたちとなったが、ファンからは共感を示す声が多く聞かれる。Redditなどでは、同じように上下逆さに横置きしていたというコメントが多く寄せられているのだ。その理由としては、先述した側面の形状のほか、Blu-rayディスクドライブの位置も挙げられている。正しく置いた場合は、その挿入口がよく見えない位置になるため、上側にくる置き方の方が自然だと感じたという。もっとも、その場合はディスクの読み取り面を上にして挿入しないといけない。いつもどおりに挿入して読み込まず、故障じゃないかと疑ったという人もいる。

PlayStation Studios統括責任者のHermen Hulst氏もまた、上下逆さに横置きしていたことで知られている。上のツイートは、映像の一部を編集して再投稿されたものだが、元々の投稿では上下逆さに置かれたPS5本体が映り込んでいた(ResetEra)。“ソニーの中の人”でさえ間違うほどなのだからと、今回のミスもファンにとっては驚きには値しなかったようだ。「むしろ我々が上下逆に置いているんじゃないか」「どっちの面も上が正解ということだろう」などといったジョークも飛び交っている。
 

 
ちなみに、PS5のセーフティガイドを見てみると、PS5本体を設置する際は同梱のベースを取り付けるよう促したうえで、本体は正しく配置するよう記載されている。上下逆さにしないようにという注意書きは特にないが、正しく配置しないと故障の原因になるとのことなので、PS5本体の横置きを考えている方は、取扱説明書をよく読み上下を確認して設置しよう。