『DOOM Eternal』他人のゲームに侵入できる「侵入モード」開発中止へ。新たにシングルプレイ用の追加コンテンツへ注力

id Softwareは7月2日今後の『DOOM Eternal』のアップデートの方針について告知を行った。『DOOM Eternal』の「侵入モード」の開発をキャンセルし、かわりにシングルプレイ用の「Horde Mode」の開発に取り組むという。

id Softwareは7月2日、公式ブログを更新。今後の『DOOM Eternal』のアップデートの方針について告知を行った。発表によればスタジオは、『DOOM Eternal』の「侵入モード」の開発をキャンセルし、かわりにシングルプレイ用の「Horde Mode」の開発に取り組む。「Horde Mode」の詳細は8月19日から8月21日開催のQuakeConで発表される予定だ。
 

 
侵入モードは『DOOM Eternal』へ将来的に追加される予定だったモード。複数のプレイヤーが「スレイヤーハントパーティー」を組んで、キャンペーンを遊んでいるプレイヤーのゲームへ侵入できるというコンセプトであった。マンキュバスやレヴナントのようなデーモンとなって、侵入した先でドゥームスレイヤーと対戦できるのだ。

QuakeCon 2018で発表されたときは、『DOOM Eternal』リリースと同時に侵入モードも遊べるはずだった。しかし2019年に本作のリリースが延期されるタイミングで、無料アップデートとして将来的に追加されるように変更された経緯がある。そして結局侵入モードの開発はキャンセルされてしまった。
 

 
『DOOM Eternal』のエグゼクティブプロデューサーMarty Stratton氏が今回のいきさつを述べている。新型コロナウイルスのパンデミックと在宅勤務の影響で、侵入モードを追加する開発の進捗に影響があったとのこと。また、多くのプレイヤーが、拡張要素・マスターレベルで利用可能になったゲームプレイや戦闘の広がりを楽しんでいるのを、これまで見てきたという。これらの要素を考慮して、侵入モードからまったく新しいシングルプレイヤーのHorde Modeの開発へ、リソースの注ぎ先を変える決定をしたとのこと。

Horde Modeの詳細はまだ明らかにされていない。しかしStratton氏は、プレイヤーがゲームに求める多様性と挑戦を、Horde Modeにてよりいっそう提供できる確信があると自信を見せている。さらに「BATTLEMODE」についても更新を続けていくそうだ。ランクベースの構造やゲームプレイの種類、バランス調整、新マップを含むアップデートをしていくという。「Horde Mode」の詳細は、8月19日から8月21日まで開催されるQuakeConで発表されるようだ。
 

 
『DOOM Eternal』では6月29日に、アップデート6が配信された。PlayStation 5/Xbox Series X/PCではレイトレーシングに対応。Xbox Series Sでもグラフィックの強化がなされている。さらに新たなマスターレベルとしてタラス・ナバドが登場した。キャンペーンで訪れたマップにて、難易度が高いミッションをプレイ可能だ。

『DOOM Eternal』は発売後も継続的にアップデートを続けており、ストーリーDLC「The Ancient Gods – Part One」「The Ancient Gods – Part Two」も配信済み。「侵入モード」はボツになってしまったが、これからも「Hord Mode」などのアップデートを楽しめそうだ。id Softwareのブログ全文はこちらから参照してほしい。

Kaisei Hanyu
Kaisei Hanyu

映画とゲームが大好き。オブリビオンからゲーム人生が始まりました。

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