SIEがNixxes Softwareを買収。PC向け移植に定評のある実力派デベロッパー


ソニー・インタラクティブエンタテインメントは7月1日、オランダ・ユトレヒトに拠点を置くデベロッパーNixxes Softwareを買収したと発表した。買収額などは未公表。今後は、PlayStation Studiosのテクノロジー クリエイティブ&サービスグループの一員として、PlayStation Studios向けに高品質な技術および開発サポートを提供するとのこと。


Nixxes Softwareは1999年に設立され、主にコンソールゲームのPCへの移植や開発協力をおこなうスタジオとして実績を重ねてきた。これまでに、『Legacy of Kain』シリーズや、『Tomb Raider: Legend』以降の同シリーズ、『Deus Ex』シリーズの近作、『Hitman: Absolution』などのPCへの移植に携わっており、ほとんどがスクウェア・エニックスに関連するタイトルである。最近では『Marvel’s Avengers』への開発協力もおこなっている。同スタジオはあまり表に出る存在ではなかったが、その仕事への評価は高い。

PlayStation Studios統括責任者のHermen Hulst氏も、Nixxes Softwareは非常に経験豊富なチームであり尊敬していると述べる。ゲームをより良いものにすること、そしてユーザーに最高のゲーム体験を届けることに情熱を注いでいるとして、プレイステーションならではの作品を最高の品質で制作することを何よりも重視するPlayStation Studiosにとって、同スタジオは強力な資源となるだろうとしている。


近年SIEは、『Horizon Zero Dawn』や『Days Gone』といったファーストパーティタイトルのPlayStation独占タイトルを、PC向けにリリースする動きを見せ始めている。Nixxes Softwareは、ほかのPlayStation Studiosのデベロッパーへの開発サポートのみならず、これまでに培ったPC移植の高い技術を活かすことにもなるのかもしれない。