ベネチアの個人開発者SquareDev氏は6月30日、パズル型ダンジョン探索RPG『Blocky Dungeon』を今年の夏にリリースすると告知した。対応プラットフォームはSteam。本作については現在ベータ版がitch.ioにて公開・配布されているが、このたび製品版の配信時期の目途が立ったようだ。具体的には、夏の終わりごろのリリースを目指しているという。
『Blocky Dungeon』は、テトリスのような落ち物パズル要素と、ターン制のRPG要素を合体させた、パズル型ダンジョン探索RPGだ。プレイヤーは上から落ちてくるブロック(通路)を移動・回転させ、テトリスの要領でダンジョンを構築。その合間に勇者を操作し、モンスターの討伐やアイテムの取得などを通じてダンジョンを攻略していくこととなる。
ゲームシステムについて、本作にはテトリスのようにダンジョンを構築するパズルパートと、勇者を操作するダンジョン攻略パートが存在。この2つのパートはいつでも切り替え可能となっており、パズルパートではブロック(通路)の消去を考慮したダンジョンづくりを。ダンジョン攻略パートでは、主にモンスターとの戦闘やアイテム探索をおこなっていく。
前述のように独自のシステムが採用されている本作であるが、ゲームのルール自体は至ってシンプル。各ステージには特定のクエスト(敵を5体倒す/ラインを5つ消去などの条件)が設定されており、それらを全てこなすことでダンジョン内に脱出地点が出現。そこに到達することでダンジョンクリアとなる。一方、勇者の体力がモンスターの攻撃によってゼロになったり、ブロックが一番上まで積み重なったりしてしまうとゲームオーバーだ。
ダンジョン攻略パートにて操作する勇者には、体力とスタミナが設定されている。スタミナは1マス動くごとに1つ消費。すべて使い切ると動けなくなるが、パズルパートにてブロックを落とす、もしくはアイテムを取得することで回復できる。体力についてもアイテムの取得で回復可能だ。また、勇者はモンスターを倒すことで経験値を獲得できる。一定の経験値を得るとレベルアップし、勇者の体力とスタミナの上限値が増加。より移動と戦闘を楽にできる。
一方、ダンジョン内のモンスターについては、ブロックをひとつ落とすごとに2マス移動。当然プレイヤーが近くにいた場合は攻撃を仕掛けてくる。ただし、勇者を操作するダンジョン攻略パートにおいては、敵は移動しない(反撃はあり)。敵は直接攻撃で倒せるほか、パズルパートにて揃えた列(ダンジョンの通路)を消去し、地形ごと抹消することも可能。ただし、ラインを消去すると敵が強化される点には注意が必要だ。
本作には前述した要素のほか、自由に通路を生成できるハンマーや、宝箱のカギなどのアイテム、モンスターやエリアごとに異なる特殊ギミック、敵の同士討ち要素なども存在。テトリスのようにブロックを組むパズル性と、ターン制RPGのような戦略性を同時に楽しめる作品となっている。なお、現在itch.ioにて配布中の本作のバージョンは0.75。Steamにて配信する際のバージョンには、主人公の見た目のカスタマイズ要素などが搭載されるようだ。
『Blocky Dungeon』は、Steam向けに今夏リリース予定。現在itch.ioにて配布中のバージョンは0.75では、クエストモードの一部のほか、エンドレスモードも遊ぶことができる。