Respawn Entertainmentは6月25日、『Apex Legends』にて「ジェネシスコレクションイベント」を開催すると発表した。期間は現地時間の6月29日から7月13日まで。同イベントでは、初期のキングスキャニオンとワールズエッジが復活。また各種レジェンド・武器に向けたバランス調整はもちろん、今回はアリーナモードにも多くの調整が加えられる。
「ジェネシスコレクションイベント」最大の目玉となるのは、やはり初期のキングスキャニオンとワールズエッジの復活だろう。両マップともに改変が施される前の状態で復活し、イベント期間中はカジュアルマッチ(トリオ・デュオモード)のマップとして登場。両マップは1時間ごとにローテーションされ、オリンパスは一時的にマップキューから削除される。
改変前のキングスキャニオンとワールズエッジといえば、両マップともに熾烈な激戦区が設置されていることが特徴だ。前者ではスカルタウンとサンダードーム、後者ではキャピトルシティが挙げられるだろう。いずれも物資が潤沢で、高低差が激しいエリアとなっている。降下直後から装備を整えやすいが、一方でかなりの人気スポットでもある。特に試合開幕直後は混戦状態に陥りやすいため、生き残るには確かなスキルと運を味方につける必要があるだろう。
そのほか、武器・レジェンドに向けたバランス調整にも注目。今回のイベントでは、5体のレジェンドと4種の武器がバランス調整の対象に。まずはレジェンドの調整について、詳細は以下のとおり。
・オクタン
―ジャンプパッドのクールダウンタイムが60から90秒に増加
・レヴナント
―ヒットボックスが縮小
―パッシブアビリティについて、壁を登れる高さが大幅に上昇
―戦術アビリティの効果時間が20から15秒に減少
―アルティメット使用時、プロテクション(影モード)の持続時間が5秒短縮
・ライフライン
―ヒットボックスが拡大
・ブラッドハウンド
―戦術アビリティのスキャン持続時間が4から3秒に減少
―アルティメットの持続時間が35から30秒に減少
・ワットソン
―ネッシーのぬいぐるみを最大20匹まで同時に設置可能に(レジェンダリーエモート使用時)
以上がレジェンドのバランス調整の詳細となる。ヒットボックスについてはライフラインとレヴナントともに微調整となっており、前者は脚と腰のヒットボックスがわずかに拡大。後者はお腹、アーム部分、上腕のヒットボックスが少々スリムになるようだ。開発者曰く、レヴナントは体格が大きく、撃ち合いにおいて不利な立場にあるため、ヒットボックスの一部を縮小し、パッシブスキルを強化する方針に至ったとのこと。一方、ライフラインについては、前回アップデートの小柄削除によって、撃ち合い性能が高まった。今回はその性能の高まり具合を少し抑えるために、ヒットボックスをわずかに拡大することにしたようだ。
次は武器のバランス調整について。詳細は以下のとおりだ。
・P2020
―発射レートが6.25から7.0に増加
―初期装弾数が12から14発に増加
―レベル1マガジン装着時の装填数が14から16発に増加
―レベル2マガジン装着時の装填数が16から18発に増加
―レベル3およびレベル4マガジン装着時の装填数が18から21発に増加
・スピットファイア
―腰撃ち時の弾の拡散率が増加
・30-30リピーター
―発射速度がわずかに増加
―チャージ時間が0.5から0.35秒に短縮
・ロングボウ
―ダメージが55から60へ増加
以上が武器バランス調整の内容となる。P2020については、前回のアップデートにて下げられた発射レートがわずかに上昇。最近下方修正が続き気味のスピットファイアについては、さらに弱体化されることになるようだ。開発者によると、スピットファイアはいまだに想定以上の強さを発揮しているという。そこで、ほかの武器とのあいだにおける性能の均衡化を図るためにも、今回の調整では腰撃ちした際の命中率を落とすことにしたとのこと。
以上のほか、今回のアップデートでは各種QoL面の向上・改善も実施される。まず、ヴァルキリーのVTOLについて、燃料使用中および、燃料不足時のUIが改善。より燃料の状態を一目で把握しやすくなる。またランパートについて、LMGをリロードした際に特殊なモーションが発生するように。このモーションはリロード時間に影響はないとのことだ。
そのほか、大きな追加要素としては、アルティメットに関するボイスラインとピンが新たに追加される。アルティメットが100%になった、あるいはまだ溜まっていないことを伝えるボイスラインが追加。またインベントリ画面を開き、アルティメットアイコンにピンを刺すことで、現在のアルティメットのパーセンテージをチームメイトに表示できるように。これらの要素が追加されることで、アルティメットに関する情報を格段に共有しやすくなることだろう。
ボイスラインはアルティメット関係だけでなく、レプリケーターを開いた際や味方が乗車しているトライデントにピンを指した際の音声も追加される。そのほかQoL面のアップデートとしては、特定のアビリティ(ブラッドハウンドのアルティメットなど)使用時に視野角が変更される仕様のオン・オフ機能の実装や、ほかのプレイヤーの回復音が最初から最後まで聞こえるようになるなど、細かくも多岐にわたる調整が加えられるようだ。
今回のアップデートでは、新シーズンにて登場したアリーナモードにも大きく手が加えられることとなる。具体的には、準備フェイズにて購入可能な各種アイテムの価格が変動。またレジェンドのアビリティのスタック数やクールダウンの周期も変更される。詳細は以下のとおり。
・武器
―P2020レベル1 アップグレード:50→25
―P2020レベル2 アップグレード:125→75
―P2020レベル3 アップグレード:200→150
―RE-45:250→200
―R-99:550→500
―ボルト:500→550
―EVA-8:250→300
―マスティフ:500→400
―R-301 レベル2 アップグレード:300→350
―スピットファイア:550→600
―Lスター:400→500
―G7スカウト:350→400
―G7スカウト レベル3 アップグレード:250→200
―30-30リピーター:350→400
―30-30リピーター レベル3 アップグレード:250→200
・ユーティリティアイテム
―アークスター:100→125
―金バックパック(守護天使):250→300
・レジェンドアビリティ
―クリプト EMP:600→500
―クリプト ドローン:100→50
―レヴナント デストーテム:600→500
―ライフライン D.O.C. ヒールドローン:50→75
―ヒューズ ナックルクラスター:150→75
―ブラッドハウンド アルティメット:350→450
・アビリティのスタック数およびクールダウン周期の変更点
―パスファインダーのグラップルの開始スタック数が3→2に減少
―パスファインダーのジップラインのラウンドクールダウンが、全てのラウンドから1ラウンドおきに増加
―ランパートのシーラのラウンドクールダウンが、3ラウンドおきから1ラウンドおきに減少
―ワットソンのインターセプターパイロンのラウンドクールダウンが、全てのラウンドから1ラウンドおきに増加
―オクタンのジャンプパッドのラウンドクールダウンが、全てのラウンドから1ラウンドおきに増加
―オクタンの興奮剤の開始スタック数が3→2に減少
以上のほか、今回のアップデートではアリーナモードのマップとして新たにスカルタウンが登場。初期のキングスキャニオンにおける激戦区であり、『Apex Legends』屈指の人気スポットがついにアリーナモードにも登場するわけだ。イベント期間中はアリーナのマップローテーションにて、1時間ごとにスカルタウンが回ってくる。初期のキングスキャニオンの復活とあわせて、スカルタウンで生き残るための練習の場として活用するのもいいだろう。
そのほか、アリーナモード向けのアップデート内容としては、マップ画面にスコアボードが表示されるように。自分や味方、あるいは敵プレイヤーがどれだけキル・アシストをしているのか、リアルタイムで把握可能となる。また初期物資について、ラウンド3以降からはシールドバッテリーを所持した状態で試合開始されるように変更。ほかにも、パーティークラッシャーとフェーズランナーに向けたマップ調整や、各種バグの修正なども実施される。
最後に、今回はコレクションイベントということで、魅力的なスキンやアイテムの数々にも注目。新たなイベントトラッカーでは、ワットソンの限定スキンや和風テイストな武器チャームなどを報酬として入手可能。また、ストアでは新たにコスモチックなスキン複数種がラインナップに追加(イベントパック有り)。くわえて、過去のイベント限定スキンも一部再販される。なお、今回のスーパーレジェンドアイテムは、レヴナントのデスサイズ(大鎌)となるようだ。
『Apex Legends』「ジェネシスコレクションイベント」は、現地時間の6月29日より開催予定。期間は7月13日までとなっている。 パッチノート詳細はこちらを参照してほしい。