手書き風2Dアクション『ITORAH』正式発表。仮面だらけの世界に残された最後の人間として、少女は斧を振るい旅に出る


パブリッシャーのAssemble Entertainmentは6月23日、ドイツのデベロッパーGrimbart Talesが手がける2Dアクション『ITORAH』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、リリース時期は2021年を予定している。以前より開発が進められていたが、パブリッシャーがついたことで正式発表に至っている。 
 

 
『ITORAH』は、手書き風ビジュアルの世界を冒険する2Dアクションゲームだ。「ナフカン」と呼ばれる土地を舞台としており、ここでの住民たちはみな奇妙な仮面を身に着けている。この不思議な世界で、主人公の少女イトラーはただ一人仮面をつけていない人間の生き残りだ。イトラーは疫病に蝕まれるナフカンを救うため、冒険に挑むこととなる。 

本作は、古き良きゲームボーイタイトルから影響を受けているという。中南米をモチーフにしたという色鮮やかなナフカンの光景や、奇妙で愛らしいキャラクターたち、そして進むほど歯ごたえを増していくアクション要素など、多くの要素が詰め込まれているそうだ。イトラーは200以上のアニメーションで生き生きと動作。トレイラーからは、身の丈ほどある武器をダイナミックに振るう姿のほか、ジャンプや空中ダッシュなど、縦横無尽なアクションを確認できる。通常の斬撃のほか、狙いを定めて斧を投げる遠距離攻撃も活用。巨大なボスとの戦闘では、ローリングによる回避を交えた緊張感のあるバトルが展開されるようだ。 

作中ではさまざまなNPCと出会い、友好関係を築くこともできるという。旅の途上で出会った住民と交流し、協力関係を築き上げることも、冒険の道を切り拓くうえで重要となってくるのだろう。またイトラーの仲間は道中で出くわす住民だけではない。旅路においては、言葉をしゃべる彼女の斧がガイドとなってくれるそうだ。くわえて斧は、過去の出来事を理解する手助けもしてくれるという。なぜナフカンにはイトラー以外の人間がいないのか、人間という種はどこへ消え去ったのか。世界を救う旅の途中では、イトラーのルーツをめぐる謎にも迫ることになるようだ。 
 

 

 
『ITORAH』は2021年、PC(Steam)向けにリリースを予定している。