『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編の正式タイトルは、物語の関係上あえて伏せられている

任天堂は6月16日、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編の新映像を公開し、2022年に発売予定である とを発表した。しかし、正式タイトル名は未だに発表されない。それには意図があるようだ。

任天堂は6月16日、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編の新映像を公開し、2022年に発売予定である とを発表した。地上だけではなく空が舞台になることが明かされ、ファンを沸き立たせたが、奇妙な点が残っている。それは、同作が “『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編”と呼ばれていることだ。なぜ、正式タイトルを発表しないのか。ニンテンドー・オブ・アメリカにてプロダクトマーケティングマネージャーを務めるBill Trinen氏とNate Bihldorff氏がIGNのインタビューを通じ、その理由を明かしている。


Trinen氏によると、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編の正式タイトルが発表されていない理由としては、タイトル名がとても重要だからであるという。サブタイトルはゲームのストーリー展開についてヒントを与えるものであるがゆえに、現時点では発表されていないようだ。

たしかに、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編については、多くの情報が伏せられている。特に謎が多いのは、やはりそのストーリーだ。今回発表されたトレイラーでは、リンクが長い毛をなびかせてファンを喜ばせた。ただし、物語とつながりが強そうなのはむしろ右腕と服装だ。リンクの右腕は、義手のように機械が組み込まれており、何か秘密が隠されていると感じさせる。またその独特な緑色の服装とあわせて、同作のリンクが作中に伝承として出てくる1万年前の勇者と関連があると見る説も浮上している。1万年前といえば、厄災ガノンや神獣、ガーディアンが生まれた時代である。


『ゼルダの伝説』においては、サブタイトルは物語に深く関わることが多い。「時のオカリナ」「ムジュラの仮面」「風のタクト」「トワイライトプリンセス」など、3Dの『ゼルダの伝説』作品のサブタイトルはどれも、それぞれの作品の世界の核となるものばかり。そうした意味では、「ブレス オブ ザ ワイルド」はあまりストーリーとの関連性はない。とはいえ、続編でストーリーと関連のあるサブタイトルに改められる可能性は少なくない。 サブタイトルにその世界設定を匂わせる言葉が入っていてもおかしくないわけだ。そして情報がほとんど出ておらず、発売がまだ遠い今の時点でサブタイトルを出されたとしても、興醒めになる可能性はある。情報公開に合わせた適切なタイミングにて、タイトル名を発表したいという意図があるのだろう。

Trinen氏はIGNのインタビューを通じて、ファンが『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 2』という名称を使うことを認める旨のコメントをしている。正式名称が明かされていない以上は、どのように呼ぶかは自由というわけだ。ともあれ、任天堂は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編という名称を使い続けるとのこと。仮称という形式を使わないことについても、任天堂なりに思惑があるのだろう。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編は、2022年に発売予定だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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