『Fallout 4』向け大型Mod「Fallout: London」正式発表。英国を舞台に、Vault-Tec社なき核戦争後の世界を描く


Fallout London Teamは6月16日、『Fallout 4』向け大型Mod「Fallout: London」を正式発表した。リリース時期は今のところ明かされていない。 
 

 
「Fallout: London」は、『Fallout 4』本編とはまったく異なる土地にて展開される大型コンテンツだ。舞台はアメリカを離れ、英国・ロンドンを探索することとなる。時代は2237年、初代『Fallout』および『Fallout 2』の間であり、『Fallout 4』より50年前の出来事を描くとのこと。貴族による議会や円卓の騎士、革命家によるカルト集団など、同国の文化を色濃く映したさまざまな要素が盛りこまれているようだ。独自のストーリーラインやNPC、武器、クリーチャーなど、本Modオリジナルの要素が多数収録されるという。ワールドマップのサイズとしては、『Fallout 4』におけるコモンウェルスと同程度の広さ。ウェストミンスターからブロムリー郊外まで、主要な地区が凝縮されているとのことだ。 

舞台がアメリカではないということで、『Fallout』シリーズ本編とは大きく異なる部分もあるようだ。たとえば、ロンドンには変異ウィルスFEVがまだ蔓延していない。よって、スーパーミュータントやケンタウロス、デスクローなどは存在しないという。また、そもそもVault-Tec社自体がアメリカの企業であるために、ロンドンには登場しないとのこと。ロンドンにも地下シェルターを有するVaultは存在するものの、Vault-Tec社によるものほど住み心地がいいわけではないようだ。またVault Boyに代わるマスコットキャラクターもしばしば姿を見られるとのこと。 
 

 
『Fallout』シリーズおなじみの組織も本Modでは登場しないといい、代わりにまったく新しい派閥がつくり出されているという。また「Fallout: London」では、アメリカを舞台とする『Fallout』シリーズより、銃器の数がかなり少なくなるという。世界観としては、現実でのロンドンのように銃規制は起こっていないものの、ゲームデザインとして近接武器の利用を奨励・あるいは必要とする意図があるようだ。 

「Fallout: London」公式ウェブサイトでは、すでに多くのロケーションが紹介されている。たとえばシティ・オブ・ロンドンは強力な支配者が存在しないため、雑然とした状態。トミー・アトキンス(英国兵士)による監視下におかれてはいるものの、フーリガンの存在により安定した秩序を保つことが困難になっているようだ。また、ロンドン市内にあるローマ時代の神殿ロンドン・ミトラエウムには、19~20世紀に活躍した英国のオカルティスト、アライスター・クロウリーを信奉するオカルト団体がはびこっている。 

またバッキンガム宮殿を擁するウェストミンスターは、戦前の魅力をたたえた地区。かつては観光客で賑わうスポットだったが、現在は外国人嫌いの上流階級市民による避難場所になっているという。彼ら・彼女らに対して、プレイヤーがどのような影響を与えるかも気になるところだ。このほかにも、多数の区画が紹介されている。 
 


大型Mod「Fallout: London」は、PC版『Fallout 4』向けにリリース予定。配信時期はいまのところ未定だという。また、本Modの動作には『Fallout 4』におけるすべてのDLCが必要とのことだ。また、本Mod用に制作された武器や装備が、スタンドアローンのModとしてすでに配信されている。興味があれば、一足先に味わってみるといいだろう。