ケモノたちの復讐SRPG『戦場のフーガ』PC・コンソールにて7月29日リリースへ。子どもの命すらも犠牲にして戦う、絶望と希望の物語

サイバーコネクトツーは6月14日、『戦場のフーガ』を7月29日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|SならびにPC(Steam/Epic Gamesストア)。本作はドラマティックシミュレーションRPGである。

サイバーコネクトツーは6月14日、『戦場のフーガ』を7月29日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|SならびにPC(Steam/Epic Gamesストア)。本作はダウンロード専用タイトル。価格は通常版が税込4180円。12キャラ分の水着コスチュームやミニサントラを付属したデラックスエディションが税込6380円となっている。


『戦場のフーガ』は、“戦争×復讐×ケモノ”をテーマとしたドラマティックシミュレーションRPGだ。『テイルコンチェルト』や『Solatorobo』など、イヌヒト・ネコヒトたちが暮らす浮遊大陸を舞台とした「リトルテイルブロンクス」の世界観を受け継ぐ作品である。物語の主人公は、家族や故郷を奪われた12人の子どもたち。彼らは、禁忌とされる洞窟で発見した未知の力を秘める巨大戦車タラニスに搭乗。捕虜となった家族を救出するため、強大な侵略者であるベルマン帝国軍への復讐を誓う。


本作の戦闘は、巨大兵器の砲弾が飛び交うターン制コマンドバトルだ。子どもたちが搭乗する自軍の巨大戦車「タラニス」の3種の武器を駆使し、行く手を阻む敵軍を撃破していく。戦車の各砲座にはアタッカー役とサポート役の2名が搭乗。3つの砲座に計6名の子どもたちを配置することとなる。それぞれの子供たちには、マシンガン・グレネード・キャノンといった特性の異なる武器種が設定されている。各メンバーで使用可能な武器種が異なり、アタッカー役として配置したメンバーによって各砲座の武器が切り替わる仕組みだ。

戦闘画面の上部には、自軍・敵軍双方の行動順を示すタイムラインが表示される。行動可能になった自軍のメンバーに対して、攻撃・スキル・防御・アイテムといったコマンドを選択する。その際に注目したいのが敵の弱点だ。それぞれの敵には弱点属性となる武器種があり、対応武器で攻撃していくことでWEAKが発生。敵の行動順を遅らせることができる。弱点を上手く突いていけば、相手に行動させることなく完封することも可能だ。本作ではタイムラインで戦況を把握し、武器の特性やスキル、敵の弱点によって砲座のメンバーを切り替えていく戦略的なバトルが楽しめるだろう。


物語はチャプターごとのルート進行に沿って進んでいく。戦車が進むルート上には、Wave数に応じた戦闘をおこなうバトルマスや、アイテムを入手するアイテムサーチマス、HP/SP回復マスなどのイベントマスが点在している。ルートには分岐も用意されており、より難度の高い戦闘イベントが発生するルートへと進むこともできる。安全なルートよりもリスクは大きくなるが、良いアイテムや多くの経験値が入手可能だ。なお遺跡マスでは、発見した古代遺跡に3人のメンバーを派遣して探検がおこなえる。遺跡内のモンスターを倒し、トラップを回避していくことでお宝が入手できるようだ。


インターミッションマスに止まると、巨大戦車の車内で暮らす子どもたちの生活を覗くことができる。インターミッション中は操作キャラクターを自由に変更可能だ。共に暮らす仲間から会話の相手を選んで親愛度を深めていくことで、さまざまな絆イベントが発生。幼い子どもたちの個性豊かな性格や、意外な一面が見えてくることだろう。また絆を深めることで、戦闘時にサポート役との協力必殺技が使えるようになるといったメリットが得られる。

戦車内には複数の施設が存在する。農園で食材を育て、食堂で料理をすれば戦闘に役立つバフ効果が得られる。砂釣り場で釣りをすれば、戦車の強化に必要な素材も手に入る。工房では各武器の攻撃力強化や、装甲(HP)とリアクター(SP)の強化がおこなえる。利用できる施設はストーリー進行とともに解放されていく。各施設の強化拡張も可能だ。これらの行動は、インターミッション開始時に割り振られるAPによって管理される。1度のインターミッション中に取れる行動は限られてくるわけだ。どの仲間同士の親愛度を上げるのか。戦車のどのパーツを強化するのか。農園でどんな食材を育てるのか。次の戦いを勝利へと導くため、念入りに準備をおこなおう。


そしてルート上にはさまざまな強敵が待ち受けている。それらの強敵に対する切り札となるのは「ソウルキャノン」。巨大な砲塔を展開し、エネルギーの放射によってすべてを消し去る最終兵器だ。ただし、ソウルキャノンの発射には大きな犠牲を払わねばならない。エネルギーとなるのはひとりの子どもの命だ。使用の際にはどの子どもの命を引き換えにするのか、選択を迫られることになる。できれば切り札を使用せず、己の戦略のみで勝利を目指したいところ。

本作では全滅してしまった場合、“死に戻り”することになる。具体的にはインターミッション開始前、あるいは終了後から物語をやり直すのだ。再挑戦の際には敵攻略にかかわるヒントが得られる。死に戻りを繰り返すことで、勝利への活路が開けることだろう。


本作を手がけるのはサイバーコネクトツー。設立25周年を記念する、初の自社パブリッシングタイトルとなる。開発総監督はサイバーコネクトツー代表の松山洋氏。本作は2018年に開発中タイトルとして発表。2019年には戦闘シーンの実機プレイが披露されていたが、今回公開された戦闘画面は当時と大きく異なっている。松山氏によると、本作の開発中には5回以上の作り直しがおこなわれているという。自社パブリッシングタイトル第1弾にふさわしい作品に仕上げるべく、長期に渡って丹念に制作されてきたようだ。本作の世界には数多の謎が隠されており、1周のプレイですべて解き明かすのは不可能だという。数々の選択と失敗を積み重ね、世界に散りばめられたすべての謎を解き明かしてほしい。

戦場のフーガ』は、PS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|SならびにPCにて7月29日リリース予定だ。

Tetsuya Yoshimoto
Tetsuya Yoshimoto

ニュース担当。国内を中心に日々トレンドを探求しています。新しいものや可愛いものが好き。

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