Respawn Entertainmentは6月11日、『Apex Legends』にて最新アップデートを配信した。そのなかで、DDoS攻撃を検知した試合におけるRP喪失免除が有効化されている。DDoS攻撃を検知すると、プレイヤー全員が試合からキックされる仕組みだ。一部のケースでは、RPの獲得・損失が無効となるほか、戦績への反映対象外にもなるという。試合が完全になかったことになるというわけだ。
DDoS攻撃とは、Distributed Denial of Service attackの略。インターネットに接続した多数のホストを利用して、特定のネットワークやWebサービスを、 意図的に利用できないようにする攻撃行為である(JPNIC)。『Apex Legends』においては昨今、チーター問題とならび、こうしたサーバー攻撃を利用したいやがらせが横行していた。従来、プレイヤーが参加している試合がサーバー攻撃を受けると、マッチは強制終了。その際、切断されたプレイヤーは「自主的に試合を放棄した」とみなされ、RP損失やプレイ制限が課せられるなどのペナルティを被っていた。
Respawn Entertainmentは、『Apex Legends』だけでなく同社が手がけた『タイタンフォール』シリーズにおけるDDoS攻撃に対する現状にも言及。複数の対応策を進行させていることに言及し、改善に向け引き続き取り組んでいることを伝えた。同シリーズにおけるDDoS攻撃被害は、4月にも公式から言及があり問題が表面化している。またRespawn EntertainmentのリードデザイナーChin Xiang Chong氏によれば、開発チームはDDoS攻撃をおこなっているプレイヤーのBANも継続的に進めているとのこと。今後のアップデートでより多くの改善がもたらされるという。
長らく同作において問題となっていたサーバー攻撃によるいやがらせだが、今回のアップデートは、ひとまずプレイヤーの損失を最小限にする試みになっているようだ。今後、より抜本的なDDoS対策がとられることに期待したい。