Blizzard Entertainmentは6月10日、『オーバーウォッチ』にクロスプレイを実装することを発表した。PCとコンソール(PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch)のプレイヤーがパーティを組んでのプレイが可能になる。またBattle.netのグローバルアップデートによって、異なる地域ごとのフレンドリストが統合される。プラットフォームや地域を越えて、フレンドと一緒にプレイができるようになるのだ。
『オーバーウォッチ』のクロスプレイでは、すべての対応プラットフォーム間でパーティを組んでのプレイが可能となる。ほかのプラットフォームのプレイヤーとフレンドになったり、グループを組んだりしてプレイできる。ただしマッチメイキングプールは統合されない。PC版とコンソール版のマッチメイキングプールは分けられている。PC版とコンソール版のプレイヤーがパーティを組んだ場合は、PC版のマッチメイキングプールに入る仕組みだ。ただしランクマッチ(ライバルプレイ)は、PC版とコンソール版のプレイヤーでパーティを組めず、完全に分離されている。
クロスプレイのリリースにともない、ゲームを起動するとコンソール版のプレイヤーはBattle.netアカウントを作成するよう促されるようになる。さらにBattle.netアカウントを各コンソールのアカウント(PSN、Xbox Live、ニンテンドーアカウント)と連携する必要がある。クロスプレイを利用しないコンソール版プレイヤーも、Battle.netアカウントの連携は必須になるようだ。手順は以下のとおり:
1.Battle.netへアクセス
2.Battle.netのアカウントを作成して、アカウント設定へ
3.アカウントの設定>接続からクロスプレイしたいコンソールのアカウントと接続
4.ゲームを起動し、タイトル画面まで進む
5.QRコードと認証コードが表示される
認証コードはこちらのページから入力
QRコードを読み取ると、リンク先のWebページに移動
7.Battle.netアカウントでログインして、 Battle.netアカウントとコンソールのアカウントを連携
8.ゲーム内でポップする連携に成功したメッセージを確認して、ゲームを再起動
本記事冒頭の動画では、マッチメイキングの仕組みについて、ゲームディレクターのAaron Keller氏が解説している。前述したように、ランクマッチ(ライバルプレイ)では、PCとコンソール間でのクロスプレイはおこなわれない。マッチメイキングプールは、別々になっているようだ。PC版とコンソール版のプレイヤーがパーティを組んだとしても、ランクマッチに入ることは不可能だ。
クイックプレイやカスタムゲームなどのランクマッチ以外のモードでは、クロスプレイが基本的に有効となる。コンソール版のプレイヤーだけのパーティがマッチングするのは、コンソール版のプレイヤーのみ。コンソール版とPC版の混合パーティなら、PC版のマッチメイキングプールに配置される。つまりコンソール版のプレイヤーは、PC版のプレイヤーとパーティを組んだときのみPC版プレイヤーと対戦するわけだ。そしてPC版のプレイヤーは、コンソール版のマッチメイキングプールに入ることはできない仕組みである。
クロスプレイはデフォルトで有効になっているものの、無効にすることも可能。コンソール版のプレイヤーは、『オーバーウォッチ』のゲームメニューから無効にできるという。無効にすることで、同じプラットフォーム間でのみ対戦できるようになる。ただし、クロスプレイを無効にした場合は、マッチメイキングの待ち時間も長くなるだろうとのこと。またPC版のプレイヤーはクロスプレイを無効化できない。
さらにエイムアシストについて、公式ニュース記事のよくある質問コーナー欄で解説されている。PC版とコンソール版のプレイヤーが対戦する場合、公平性のためにコンソールのエイムアシスト機能はオフとなる。コンソール版のみのマッチメイキングプールであれば、エイムアシストは有効なままだ。ちなみにPC版にてコントローラーでプレイする場合は、これまで同様PC版のマッチメイキングプールでプレイすることになる。より詳細なクロスプレイの情報については、公式サイトから確認していただきたい。
『オーバーウォッチ』のクロスプレイベータは近日中に実施予定。なお2022年1月1日までにログインし、アカウント連携をおこなったプレイヤーは、クロスプレイのリリース時にもれなくゴールデンルートボックスを受け取れる。『オーバーウォッチ』は、PC/PS4/Nintendo Switch向けに国内販売中だ。海外向けにはXbox Oneでもリリースされている。