『レインボーシックス』新作のタイトル名が『レインボーシックス エクストラクション』に決定。お互いを守り合い、脱出を目指すシューター


Ubisoftは6月8日、『レインボーシックス』新作のタイトルが『レインボーシックス エクストラクション』になると発表した。改題にまつわるさまざまな噂が流れていたが、発表イベントUBISOFT FORWARDに先んじて正式タイトルが公表されている。


本作はもともと2019年のE3で『レインボーシックス クアランティン』としてお披露目されていたタイトル。『レインボーシックス シージ』がPvPメインであることに対し、『レインボーシックス エクストラクション』はPvE主体。3人チームで協力して戦うCo-opシューターであると発表されていた。Ubisoft Montrealが中心となり制作が進められてきたが、不運に遭うことになった。新型コロナウイルスの感染拡大である。

新型コロナウイルス感染拡大に際しては、各ゲームスタジオがリモートワークを強いられ、開発スケジュールに遅れが出ていることが報じられている。『レインボーシックス クアランティン』の場合は、開発体制だけでなくゲーム名そのものも変更を余儀なくされた。「クアランティン(Quarantine)」という言葉は、もともと「隔離」や「検疫」、またはその期間・場所を示す単語。同作は寄生虫に脅かされる世界を舞台としており、そうした世界設定を示すチョイスだったのだろう。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大に際し、日本語でいうところの「自粛期間」や「巣ごもり」に該当する言葉として「Quarantine」という単語が広く使われるようになったのである。今や「Quarantine」という単語から新型コロナウイルスが連想されることは避けられない。センシティブワードであり、ゲームのブランドイメージも損なわれかねない。そうした状況を加味し、Ubisoft CEOのYves Guillemot氏は今年の2月時点で、『レインボーシックス クアランティン』のタイトル変更を検討していると明かしていた。その後一部では、『レインボーシックス パラサイト』に改題されるのではないかと噂されていたが、このたび正式タイトルが『レインボーシックス エクストラクション』になることが発表された。


正式タイトル発表にあわせて、ティザートレイラーも公開されている。本作の核となる要素は、オペレーターが共通の敵に立ち向かうことだという。パラサイトを調査し、倒す方法を探り、どんな状況でもお互いのことを守り合うことを目指すそうだ。敵のエイリアンは進化し続けるといい、立ち向かう中で「取り残される者が1人もいないこと」を目標に掲げミッション遂行に挑む。タイトルに含まれる「エクストラクション(Extraction)」は、脱出を意味するそうだ。チームが困難に直面している時に、先に進むか、もしくは脱出するか。そんなゲームプレイが体験できるようだ。

『レインボーシックス エクストラクション』のゲームプレイの詳細が明かされるUBISOFT FORWARDは、6月13日(日)4時から放送予定。同イベントでは『ファークライ6』の詳細情報なども公開されるとのこと。なお今年2月に無期延期が発表された『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』は、同イベントでは登場しないとのことだ。