デベロッパーのHerobeat Studiosは6月6日、同日開催されたイベント「Guerrilla Collective」にて、現在開発中のキツネアドベンチャーゲーム『Endling』のゲームプレイ映像を公開した。
本作は、地球上で最後の生き残りとなった、キツネの親子を描くアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは4匹の子供を育てる母ギツネとなり、過酷な世界を生き抜く。獲物を狩って子ギツネたちに与え、成長を見守りながら、人間の脅威の及ばない安心して暮らせる土地を目指すのだ。
今回公開された映像では、1匹の子ギツネが人間にさらわれてしまい、その行方を追うことが目的のひとつとなることがうかがえる。本作は、3D世界を横スクロールで進む2.5Dスタイルを採用。自然広がる森から、人間が暮らす地域まで、さまざまな環境を進んでいく。
母ギツネは鼻が効き、道中に残されたオブジェクトなどから、さらわれた子ギツネの匂いを察知可能。その匂いを手がかりに我が子を追うのだ。また匂いを嗅ぐことで、そのオブジェクトの持ち主について、あるいはその場所で過去に何があったのかが映像化される。
旅を続けながらも、3匹の子ギツネたちを育てることも母ギツネの大事な仕事。匂いを頼りに獲物を狩って食べ物を与え、また木登りなど生き抜くためのスキルを覚えさせるのだ。ステージを進むに従って、子ギツネたちは徐々に成長していく。ただ、依然としてか弱い存在であることには違いはなく、皆ちゃんとついて来ているかを確認し、時には手を貸しながら、先へと進むこととなる。
道中にはさまざまな危険が待っており、本作ではそれらをかいくぐるプレイも求められるようだ。映像では銃を持ったハンターに狙われたり、すぐ側にいる人間に気づかれないように、身を屈めるようにして進むステルスプレイのようなシーンが見られる。また、罠が仕掛けられていたり、子ギツネを襲う動物が現れることもある模様。ステージを進むなかでは、感情を揺さぶられる決断を求められる場面も訪れるという。スクリーンショットで見られるステータス表示から察するに、子ギツネは死んでしまうことがあるのかもしれない。
地球上では約3万種類もの動物が絶滅の危機にさらされており、キツネも種類によっては絶滅危惧種に指定されている。本作はそうした背景をテーマにしており、ステージでは自然破壊や環境汚染が描かれていることも。先述した、匂いによって映像化される人間の姿も、そうした負の側面を映し出しているようだ。本作にてプレイヤーは、人間による環境破壊が進んだ世界での過酷な生活を、絶滅寸前のキツネの目を通して体験することになる。
『Endling』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/Xbox One向けに、2021年配信予定だ。Steamのストアページによると、日本語表示にも対応する模様である。