デベロッパーのLight Brick Studioは6月2日、『LEGO Builder’s Journey』のPC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch版を、6月22日に配信すると発表した。Steam版は、時差の関係で日本では6月23日配信となる。
本作は、レゴブロックを用いたパズル・アドベンチャーゲームだ。LEGO Gamesから販売される公式ゲームである。2019年にApple Arcade向けに先行配信されており、今回PC/Nintendo Switch向けに移植される。
『LEGO Builder’s Journey』は、レゴブロックで組み上げられた小さな箱庭ステージにて、さまざまなパズルに挑戦する作品だ。本作には主人公となるレゴキャラクターがおり、パズルのひとつとしては、そのキャラクターをステージの特定の地点まで導くものがある。主人公は、スタッドのついたオレンジ色のプレートの上に立っており、同様のプレートを近くに配置すると飛び乗って移動。これを繰り返しながら、目的地へと誘導するのだ。
ステージには大きな段差やギャップなどがあり、オレンジ色のプレートをただ置くだけでは主人公は移動してくれない。そこで、ステージ内に転がっている操作可能なほかのレゴブロックを利用する。段差を緩やかな階段状にしたり、橋を架けたりといった具合である。さまざまな形状のレゴブロックが用意されており、また多くのステージではこれと決まった解法があるわけではないため、創意工夫により自分だけの攻略法を見つけ出そう。
ステージを構成するレゴブロックは、水の流れや機械を表現するなど、動きのある環境を演出。そうした表現は、パズル攻略に絡むギミックに取り入れられている場合もある。たとえば、茶色のブロックの地面の上に主人公が立つと、ゆっくりと沈んでいく。泥を表現しているのだろう。先述したように、主人公は大きな段差は移動できないため、沈みすぎないうちに次の移動先を手配しないといけない。
本作のパズルは主人公を導くもの以外に、色を使ったミニゲームのようなものや、周囲の環境を調べて必要なブロックを見つけ出すものなども登場。また主人公の移動についても、スケボーで滑っていけるように、連続した道を作る形式のステージも存在する。
そうしてパズルを攻略しステージを進みながら、主人公はさまざまな世界を冒険する。本作には、セリフやナレーションなど物語を語る要素は存在しない。ただ、登場キャラクターの動きや状況、環境表現などによって、プレイヤーそれぞれの解釈にてストーリーを感じ取れる作品となっている。
今回リリースされるPC版においては、Apple Arcade版からビジュアルを大幅にアップグレードしているという。UnityのHDレンダーパイプラインにて制作し、リアルタイム・レイトレーシングにも対応。アンビエントオクルージョンやグローバルイルミネーション、リフレクション、シャドウを正確に表現することで、より写実的なビジュアルを実現する。また、NVIDIAのDLSSもサポートするとのこと。
『LEGO Builder’s Journey』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch向けに6月22日配信予定。Steam版は、日本では6月23日配信となる。なお、Nintendo Switch版の国内リリースについては現時点では不明である。開発元Light Brick Studioによると、今年の夏にはほかのコンソール向けの配信も計画しているそうだ。