『バイオミュータント』最新アップデートで会話時のナレーターをオフにできるように。“長すぎる”とのチュートリアルエリアに改善も
Experiment 101は6月2日、『バイオミュータント(BIOMUTANT)』のパッチ1.4をPC向けに配信開始した。まずはPC向けに配信され、のちにPS4/Xbox One向けにもリリースされる。本作は発売前から期待を集めていたものの、5月25日のリリース直後はストーリーや戦闘に関する課題が指摘され、賛否が分かれることに。そこでExperiment 101は5月30日に、ユーザーの声を取り入れたアップデートを配信すると告知していた(関連記事)。その改善アップデートが今回のパッチになるわけだ。
まず、大きく賛否が分かれていた会話・ナレーターについて変更が加えられる。設定より「デタラメ語」と「ナレーター」を選択できるようになり、NPCとの会話時にどちらの音声(もしくは両方)を聞くかが選べるようになった。もともと『バイオミュータント』では、ケモノたちが話す謎の言語を、主人公の付き添いであるオートマトン(=ナレーター)が翻訳して聞かせるという体裁がとられていた。しかし同仕様は、いちいちナレーターによる解説が入ることで、没入感を削ぐとの指摘が挙がることに。アップデートによって、デタラメ語の音声だけを流すか、ナレーターの音声だけを流すか、あるいは両方がともなったものにするかを選択できるようになる。
また、ナレーターを選択した場合も、翻訳が始まる前に挟まるデタラメ語音声が削減されている。よりスムーズに会話を進められるようになるわけだ。このほか、デタラメ語/ナレーターの音量設定が0になっている際、うまく音声をスキップできない問題を改善。またいずれかの音声がオフになっている場合にテキストアニメーションが遅れて表示される不具合についても修正される。
チュートリアルエリアについても改修が入った。本作はチュートリアルが冗長との批判も受けていたが、アップデートにより導入部分のテンポが改善される。まず会話の文章量がスリムダウン。また敵や戦利品がより多く出現するようになった。チュートリアルの一部であるベスト・ビフォーとの思い出内においても、ノノとペンサイの木の距離が縮められるなど、細かな修正が入るようだ。
また難易度について、新たに最高難易度「Extreme」が追加。敵から与えられるダメージ量や攻撃の頻度が激しくなる。また、ゲーム中に難易度を変更した際、スポーンしている敵に新たな難易度が適用されない問題は解決されているようだ。さらにニューゲーム+を開始した際、すべてのクラスの能力がアンロック可能となる。これまではニューゲーム+を選択しても1周目と同じクラスの能力しか使えなかったが、アップデートにより異なるクラスのプレイスタイルを楽しめるようになるようだ。このほか戦闘面においても、不正なダメージが出る不具合の修正など、多岐にわたる改善が施された。短い戦闘の場合はキルモーションのスローエフェクトが出なくなる、シーフー戦やルパ・ルパン戦でのパリィがより効果的になるなど、戦闘の快適度についても向上が図られているようだ。
このほか、さまざまな修正が加えられている。詳細については公式パッチノートを参照されたい。『バイオミュータント』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Humble)/PS4/Xbox Oneにて発売中だ。
【UPDATE 2021/06/07 12:09】
Experiment 101は6月7日、『バイオミュータント』のパッチ1.4をPlayStation 4およびXbox One向けにも配信開始した。上述のPC版同様のアップデート内容に加え、PlayStation 4版独自の変更として、一部のバッファでのメモリ割り当てのアライメントを修正。これによりクラッシュを回避することが可能になったという。