『VALORANT』、ブリーチとスカイのフラッシュ弱体化、ヨルとアストラの修正などが検討中。パッチ3.0では新エージェントが登場予定
『VALORANT』の開発運営を行うRiot Gamesは5月29日、「エージェントの現状」として現環境下でのエージェントの状況をまとめた記事を公開した。
冒頭、パッチ2.06にて大幅な強化が入ったが、パッチ2.09にて再度弱体化の措置が取られたヴァイパーに関して言及。Riot Gamesはすべてのスキルレベル帯で彼女のニッチ性を際立たせることができているとし、今後も必要に応じて改善を続けていくと発表した。現在おこなわれている国際大会「2021 VALORANT Champions Tour-Masters Stage2」ではヴァイパーがピックされる場面も多く、プロシーンの影響もあり全体的なピック率自体は上昇気味のヴァイパー。しかし、「粗削りな部分がある」という彼女の調整は今後もおこなわれるだろう。
また、今後のバランス調整としてブリーチとスカイの弱体化が挙げられた。彼らは3回連続で発動させることができるフラッシュを所持し、強引な立ち回りが許容されているのが現状だ。今後の調整でアビリティーに修正がくわえられる。また、ブリーチに関してはフラッシュだけでなく、アビリティー全体にバランス調整がおこなわれる予定だ。
このほかにもヨルに再度強化となる調整がおこなわれる。ヨルはパッチ2.06にて、独特のプレイスタイルを活かしつつ、攻撃的な役回りとなるデュエリストとしての強みを得るための強化がおこなわれた。今回は、さらにヨルのプレイスタイルを活かせるように、デコイとなる足音を出すアビリティー「フェイクアウト」を影響力のあるものにするとのことだ。同様にアストラについても言及がなされ、パーティでのプレイ中に強力になりすぎる傾向を踏まえた調整を、遅くともパッチ3.02頃に導入したいと発表した。
そして Riot Gamesは、パッチ3.0に向けて、新エージェントの導入を検討していると発表した。EPISODE 2 ACT IIIでは、新マップとなる「ブリーズ」を実装したのみで新エージェントの導入が見送られていた。その理由について、Riot Gamesはスピードよりクオリティを重視しており、実装にはプレイヤーの期待に応えるクオリティが必要であると説明。質を優先した結果、今回のタイミングでの新エージェント実装となったようだ。実装予定のエージェントは「往年のFPSファンの方にはお馴染みのアビリティー」を導入し、銃撃戦で頼りになる存在になるとのことだ。
基本プレイが無料で、かつ低スペックPCでも動作することで有名な『VALORANT』。一時期はプレイ人口が増えず、マッチングの待機時間が長かったが、最近は有名配信者がこぞってプレイ・配信する影響で、プレイ人口が増えている印象のあるタイトルだ。プロゲーミングチームである「Crazy Raccoon」が主催する「CRカップ」の開催も決定し、国内でも波に乗りつつあるタクティカルシューティングゲームとして、今後の進展にも期待が持てる。ほか、「エージェントの現状」の詳細については公式ページを参照してほしい。