対戦格闘ゲーム『バーチャファイター eスポーツ』PS4/アーケード向けに正式発表。龍が如くスタジオの独自エンジンで『バーチャ5』をリメイク


セガは5月27日、「バーチャファイター×esports」プロジェクトの正式発表放送をおこない、対戦格闘ゲーム『バーチャファイター eスポーツ』を発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4で、6月1日配信予定。PlayStation Now向けにも配信される。さらに、PlayStation Plus会員向けには、6〜7月のフリープレイタイトルとして提供予定。また本作は、6月2日からアーケードでも稼働開始するとのこと。

本作は、3D対戦格闘ゲーム『バーチャファイター』シリーズの最新作だ。同シリーズは世界初の3D格闘ゲームとして1993年に誕生し、業界を代表する対戦格闘ゲームとして発展。PS3/Xbox 360向けに2012年に発売された『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』を最後にリリースが途絶えていたが、セガは昨年のセガ設立60周年を記念して「バーチャファイター×esports」プロジェクトを予告。今回ついに正式発表された。

『バーチャファイター eスポーツ』は、近年盛り上がりを見せるeスポーツでの利用を視野に入れた作品だという。開発は、シリーズを手がけてきたAM2研に加え、龍が如くスタジオも参加。AM2研が格闘システム面を、龍が如くスタジオはグラフィック面を担当したという。

前作『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』をベースにしており、基本的なゲームシステムや、全19体の参戦キャラクターは変わらない。ちなみに、本作は海外では『Virtua Fighter 5 Ultimate Showdown』というタイトルにて配信される。

一方でグラフィック面に関しては、『龍が如く』シリーズなどの開発で使用されているドラゴンエンジンを活用しリメイク。新たなライティングやシェーダーなども導入しながら、キャラクターモデルやステージをいちから作り直したという。また、オープニングムービーや各ステージのBGM、UIも刷新しているとのこと。


オンライン対戦については、ランクマッチに加え、最大16人が参加できるプライベートルームの作成に対応。総当たりのリーグ戦や、ダブルエリミネーション形式のトーナメントを楽しめる。観戦モードも用意され、参加者はスタンプを使って応援やコミュニケーションが可能だという。もちろん、アーケードモードやオフライン対戦、トレーニングモードも存在する。

『バーチャファイター eスポーツ』は、PS4/PS Now向けに6月1日配信予定だ。PS Plus会員であれば、6〜7月のフリープレイタイトルとして入手できる。本作に向けてはDLC「レジェンダリーパック」が1100円で販売予定。過去のシリーズ作風のローポリゴンキャラクターに変更できるようで、詳細は後日発表される。また、6月2日からはアーケードでも稼働予定だ。店舗間対戦などにも対応するとのこと。

【2021/5/27 21:10 追記】
本作の今後については、今夏にもアップデートを予定。週末にオンライントーナメントを開催する「定期トーナメント」や、新たな対戦形式として「チーム戦」が追加される。また、ルーム内での対戦を複数並行しておこなえるようになるバージョンアップも導入される。


なお本作のeスポーツ展開については、まずはシーズン0を開始。アマチュアプレイヤーの頂点を決める「チャレンジカップ」を開催するという。7月18日から開始するプレシーズンマッチを経て、8月から9月にかけてオンラインにて1次予選とプレイオフを実施。10月にオフラインで決勝をおこなう。また2022年1月から3月にかけても同様の大会を開催し、4月1日からはシーズン1へと移行するとのこと。

アマチュアプレイヤーを対象にしている点については、本作がまだ日本eスポーツ連合(JeSU)の公認タイトルではなく、プロ認定できないため。ただ、本作のリリースはそこに向けた準備が整った段階であることを示しており、 セガは、『バーチャファイター eスポーツ』を使ったeスポーツシーンを通じて、新たなスターが生まれることを期待しているそうだ。