バンダイナムコ、主にクラシックタイトルを対象とするゲーム実況配信ポリシーを公開。動画投稿サイトでの収益化を認める


バンダイナムコエンターテインメントは5月21日、同社が過去にリリースした家庭用ゲームシリーズおよびアーケードゲームシリーズのタイトルについての、ゲーム実況動画およびゲーム実況配信に関する、個人ユーザー向けポリシーを公開した。ゲームの新たな楽しみ方であるゲーム実況を、より安心して楽しんでもらうために、本ポリシーを制定したとのこと。


バンダイナムコは、本ポリシーを守ってYouTubeやTwitch、ニコニコ動画などで実況配信をおこなう限りにおいては、著作権侵害を主張しないとしている。また、営利を目的とした配信は不可だが、上述したYouTubeなどのプラットフォーム側が公式に提供している機能を通じての収益については、配信者は受け取ることが可能だ。

実況配信にあたっては、本ポリシーに基づいて制作・配信していることを、視聴者に伝わるよう明記することが求められる。また、ゲームシナリオの核心部分に関わる配信をおこなう場合は、「ネタバレあり」などの表示をし、視聴者に配慮してほしいとしている。なお、ゲーム中のムービーシーンやBGMなどの要素のみを切り出したり、配信者自身の宣伝に利用するような形式は認められない。もちろん、公序良俗に反する内容や、政治的信条の主張、宗教的信条の主張、またはヘイトスピーチを目的とする内容も不可である。


なお、本ポリシーはバンダイナムコのあらゆるタイトルに適用されるわけではなく、対象となるタイトルが指定されている。家庭用ゲームであれば、ファミコンからNintendo Switch/PS4/Xbox One/Steamまでの各世代から、計279タイトルが指定。ゲームボーイなどの携帯ゲーム機も含まれる。

『パックマン』や『ゼビウス』『リッジレーサー』『ミスタードリラー』などの数多くのタイトルが指定されているが、おおむねクラシックタイトルが中心となっている。最近の機種やSteamにおいても、『ARCADE GAME SERIES』や『ナムコミュージアム』など、クラシックタイトルの移植版がほとんどだ。掲載外のタイトルを配信したい場合には、個別のポリシーが制定されていないか各公式サイトを確認すると良いだろう。たとえば『SCARLET NEXUS』は、本日5月21日の体験版配信に合わせて、公式サイトにてポリシーが公開された。

一方のアーケードゲームについては、『ギャラガ』や『タイムクライシス2』『ギタージャム』『パックマンバトルロイヤル』などのビデオゲームのほか、『ワニワニパニック』や『料理の達人』などのエレメカゲーム、また各種メダルゲームが、合わせて263タイトル指定されている。家庭用ゲーム・アーケードゲームそれぞれの具体的な対象タイトルや、ポリシーの詳細については、ポリシー掲載ページを確認してほしい。


*本ポリシーには掲載されていない『鉄拳』の配信や二次創作については、チーフプロデューサーの原田勝弘氏が、ファンからの問い合わせに対して見解を述べている。

今回バンダイナムコはゲーム実況だけでなく、同社IPゲームシリーズを用いたファンアートや漫画、コスプレ衣装など、ファンメイドコンテンツの制作・共有などに関するポリシーもあわせて公開している。こちらも営利目的でないことが前提で、同ポリシーのもと制作されたファンメイドコンテンツであることを明記する必要がある。こちらの対象タイトルや禁止事項などの詳細についても、ポリシー掲載ページを参照してほしい。


国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。