『Apex Legends』アリーナモードに期間限定モードや早抜けペナルティを実装予定。マッチングやドロップ不具合にも開発元は言及


Apex Legends』の開発者がユーザーの疑問に答えるスレッドが、海外掲示板Redditにて活況を示している。「英雄の軌跡」新要素であるアリーナモードをはじめ、ゲーム内のさまざまな要素に対する質問が投げかけられたようだ。本稿では、アリーナおよび気になる不具合関連の情報をチェックしてみよう。 

あるユーザーからは、アリーナモードにおいてデュオやフラッシュポイントといった期間限定モードを実装する予定があるか、との疑問がとんだ。これについては、アリーナモードを監修するリードゲームデザイナーのCarlos Pineda氏が回答。アリーナにおける期間限定モードの導入はまさしく議題になっているとのこと。しかし実際の開発には時間がかかるため、ほかの機能と優先順位をつけていかなくてはならないそうだ。くわえて、今後実装予定の機能として、マッチを早抜けしたプレイヤーに対するペナルティも検討されていることが明らかになった。ただし、マッチングの不備でフルパーティーにならずに試合が開始してしまった場合は、ペナルティが免除されるとのことだ。 

このほか時期は未定ながら、アリーナモードのランクマッチについてもできるだけ早く導入したい旨も明らかにされた。その場合、バトルロイヤルにおけるランクマッチとは異なるシステムが採用されるという。なおアリーナでの戦績がバトルロイヤルモードのトラッカーに反映されない意図も言及。両モードにおいては戦闘の頻度が異なるため、それぞれ分けたトラッカーが採用されているとのことだ。 
 

 
このほか、不具合やバトル全体の仕様についての情報も出ている。まず、先日から話題に上がっている「バックパックが出にくい問題」について(関連記事)。こちらについてはPineda氏より、目下修正中である旨が明かされた。さらに、本件にはちょっとした裏話も。今シーズンにてスターターキットが追加された際、開発チームはドロップアイテムとして大量の「空欄」をルートプールに登録したのだそうだ。 

現在、ゲームのアイテムドロップシステムは、まずすべての「空欄」を「地上」に吐き出すように作用しているという。これは、サプライボックスが常にアイテム3つを格納している(サプライボックスに「空欄」が含まれない)ようにするための動作であるとのこと。しかし、「空欄」を増やしたことで何らかの支障が生じ、ほとんどのバックパックがサプライボックスにしか出現しないように。その結果、地上にほぼバックパックが落ちていない状況が発生してしまったとのことだ。原因究明に時間がかかったものの、バックパックが出ない問題は改善されるという。 
 

 
ドロップアイテムつながりでいえば、今後の白アイテムの処遇についても議論が交わされた。あるユーザーは、ゲームから白アイテムを削除するべきではないかと主張。これに対しては、リードデザイナーのDaniel Zenon Klein氏が反応を寄せている。同氏は、単に最低ランクの白アイテムを削除すれば、今度は次点の青アイテムに批判の矛先が向くだろうと指摘する。 

ドロップアイテムはバトルロイヤルにおいて重要な要素だとKlein氏は語る。運の要素に直結し、正しく取り扱えばゲームを非常に健全なものとする。プレイヤーを異なるアイテム漁りのスポットに向かわせ、マップ全体での動きにつながり、ユーザーに部分的な成功をもたらすからだ。場合によっては、白・青・紫の間にほとんど違いが感じられず無意味にも思われるが、開発チームとしては、がっかりするという理由でアイテムを削除するのには慎重な構えだという。「白アイテムをつかまされたから、より上位のアイテムを探すために移動する」という動機をもたらすため、あくまで白アイテムは必要である、とKlein氏は語った。 
 

 
また、マッチング不具合についての言及もあった。あるユーザーは、マッチング相手が見つからずソロで出撃させられてしまう問題について指摘。特にデュオモードはほとんどひとりで出撃させられることが多く、遊べない状態にあると批判した。同問題についてはゲームディレクターのChad Grenier氏がコメント。解決に向けて動いているとしている。開発チームはつねにマッチメイキングにまつわる問題について調査しており、プレイヤーがフルパーティーでない状態で出撃させられる問題はまさしく重大な課題として懸念されているという。アリーナモードや「仲間を補充“しない”」機能が実装されてから、開発チームは複数のマッチメイキングにまつわる問題が浮上したことを確認。多くはすでに解決されているものの、可及的速やかにバックエンドでの改修を続けていくとのこと。 

さらにゲーム中ではときどき、チームメイトがクラッシュしたり接続が切れたりしたことで、メンバーを失うことがある。こうした問題については、一旦加入したメンバーが消失した原因を特定しにくいため、解決しづらい場合があるそうだ。開発チームはクラッシュレポートを追跡し、頻繁に調査している。しかしときには、ゲーム自体の問題ではないケースもあるとのこと。キャラクターセレクト時など、あまりに早い段階でメンバーが落ちた場合は別のユーザーとマッチングさせることについても話し合われたという。 
 

 
新機能の今後や不具合の裏話に至るまで、濃い内容の質疑応答が繰り広げられた今回のAMA。開発者から語られたエピソードがどのように実際のゲームへ反映されていくか、注目していきたいところだ。