パブリッシャーのNEOWIZは5月20日、傘下デベロッパーRound8 Studioが手がけるアクションRPG『偽りのP(Lies of P)』を国内発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PlayStation 5/Xbox Series X|Sで、発売日は未定。
『偽りのP』は、作家カルロ・コッローディの童話をモチーフに、ピノキオ人形である「P」を主人公とするアクションRPGだ。舞台となるのは、ベル・エポック時代とも呼ばれる19世紀末のフランスに存在する街クラット。この街は、かつては栄華を誇り多くの富を生んだが、疫病の蔓延によって没落。地獄のような場所に変わり果てた。クラットの駅でひとり目覚めたPは、この街や自らの身に何が起こったのかを知るため、生みの親であるゼペット爺さんの行方を追うこととなる。そして原作童話と同じく、人間になることを目指すという。
今回公開されたトレイラーでは、舞台となるクラットの街を訪れたゼペット爺さんの姿を映し出している。ゼペット爺さんは大きな鞄を引きずりながら死人で溢れた街を進み、とある聖堂の中に入る。そして、「目覚めよ、息子よ」「この父を楽しませておくれ」と述べ、機械の左腕をもつPが動き出す。
本作は、いわゆる“ソウルライク”なゲームプレイになるという。バトルの様子などはまだ公開されていないが、トレイラーでは生物とも機械とも知れぬモンスターが登場。スクリーンショットでも、敵キャラクターらしき姿が垣間見え、そうした敵との緊張感ある激しい戦いを楽しめるのだろう。
Pは、腕を改造することでさまざまなスキルを習得可能。バトルに役立つもの以外にも、便利でユニークなスキルも存在するとのこと。また、プレイ中に獲得できる武器は、部位ごとの組み合わせによるカスタマイズに対応。プレイヤー独自の組み合わせを見つけることで、特別な武器を生み出すことができるそうで、組み合わせのバリエーションはかなり豊富になるようだ。トレイラーの最後ではさまざまな形状の剣が映っており、剣身と握り・鍔の部分が分離していることが確認できる。
クラットの街にはまだ生き残っている人間も存在し、そうした人々と出会うこともある。本作はクエストをこなすかたちでゲームが進行し、それぞれのクエストは相互に結びついているという。その中には数多くの分岐が存在し、プレイヤーのひとつひとつの選択が影響を与え、複数用意されるエンディングのひとつへとたどり着く。
また、Pが人間になるためには「偽り」を選択する必要があるという。偽りを重ねるほどにPは人間に近づく。それによって何らかのアドバンテージを得られることもあれば、逆に不都合になる場合もある。誰も助けてくれず、誰も信じることのできないPの孤独な旅では、残酷な物語が展開されていくこととなる。
『偽りのP(Lies of P)』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに開発中。開発には、『LOST ARK』のバトルを総括したメインディレクターや、『Kingdom Under Fire』『Bless Unleashed』のアートディレクターなどが参加しているそうだ。本作の発売時期は未定だが、全世界同時リリースを計画しているとのこと。