Cygamesは5月20日、『Project GAMM』を発表した。対応プラットフォームは不明ながら、コンシューマー向け新作になるという。ジャンルとしては、アクションゲームになるようだ。
『Project GAMM』の舞台は、ファンタジー世界。太陽と雨の魔術師世界ノワールを舞台に、魔法使いたちによる戦いが繰り広げられるという。キャラクターとしては、黒髪で長いマントを着けた人物ヴァシュラン、大きな杖と輪を携えた人物シメイ、巨大な鎧を覆い人間を乗せたスプリンツ、メイド服のような衣装をつけた人物リコッタ、燃えるような剣を片手に握る唐墨が紹介されている。
同時に公開されたゲーム画面は、リコッタが魔法を飛ばしているような場面に見える。彼女はプレイアブルキャラクターになるのだろうか。一方で、ゲームのキーアートを飾るのは、シメイ。どのキャラが主人公になるのかなど、気になる点も多い。
本作を手がける開発スタッフも一部公開されている。ディレクターとプロデューサーを務めるのは、高木謙一郎氏。『閃乱カグラ』シリーズをプロデュースしたことで知られる同氏であるが、『ヴァルハラナイツ2』や『勇者30』なども手がけており、作風の幅は広い。2019年3月にCygamesに入社したのち、本作に深く携わっていたようだ。
キャラクターデザイナーを務めるのはモグモ氏。サークル・モリオン航空を率いるイラストレーターだ。画力に定評があるほか、別のクリエイターより同氏のイラストを3Dモデルにする試みもなされており、3Dゲームとの相性も良い作風が特徴。音楽制作を手がけるのは鷺巣詩郎氏。「新世紀エヴァンゲリオン」や映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ、「シン・ゴジラ」の音楽を手がける人気コンポーザーだ。
エンバイロメントデザインについては、株式会社レッドハウスの新井清志氏が担当。かつてスクウェア・エニックスに所属し、デザイナーとして『ブレイブリーデフォルト II』の背景デザインを手がけるなど、数々のヒット作に携わってきた。確かな実績を残してきた、実力派クリエイターが集結している印象だ。それぞれのスタッフが、発表に際してコメントを出している。
Director / Producer 高木 謙一郎氏コメント:
サイゲームスの高木です。これまで非常に有難いことにオリジナル作品を世に問える機会が多くあり、どれにも強い愛情と情熱をもってここまで駆け抜けてきました。
そしてこれから、日々の常識すら変化する世界で自分はどう変わっていけるのか?いま、本当に何を作り上げたいのか、子供の頃に夢見た魔法のようなゲームは作れたのか?ゲームファンがワクワクする未来に少しでも近づけないか?それらにベストを尽くし続けられるのか?などと考え抜いた結果をこの『Project GAMM』で語りたいと思います。
まだ一人一人の魅力的なキャラクターを毎日作り出して磨いているような最中ですが、プロジェクトチーム一丸となって楽しみながらこの新しい世界を組み上げていきます。
Character Design モグモ氏コメント:
キャラクターデザインを担当しているモグモです。『Project GAMM』ではキャラクターデザインだけでなく、アート面で広く関わらせていただいています。
キャラクターは外見の造形だけでなく、モーションやエフェクト、環境など様々な要素から成り立つものだと思います。それらをチーム内ですり合わせながら作り上げていく過程は、非常に楽しく刺激的です。
魔法ファンタジーという王道ジャンルの中で、このタイトルにしかない新しい驚きや面白さ、美しさをアートからも感じていただけるよう日々頑張っていますので、是非期待していただければと思います!
Music 鷺巣 詩郎氏コメント:
パスカルが「死の恐怖から逃れたい人間にエンタメは不可欠」と説いたのは350年前。映画が第7芸術と呼ばれた110年前。第9に漫画、第10にゲームと続いた。ならばゲーム音楽は第4芸術の音楽との融和。『GAMM』では「時間=音楽」と「空間=ゲーム」の融合をさらに推し進めようではないか!!
Environment Design 新井 清志氏コメント:
本作品のヴィジュアルコンセプトにもなる、ウェットで彩り豊かで艶やかな世界を、できるだけ没入感を伴う魅力的な形で提示していきたいと意気込んでいます。
背景世界も色っぽくできたらという志です。ご期待ください!
Cygamesのコンシューマーゲーム事業としては、すでに『グランブルーファンタジー ヴァーサス』や『シャドウバース チャンピオンズバトル』といった作品が発売中。そのほか、『Project Awakening』や『GRANBLUE FANTASY Relink』といった作品を発表しているが、『Project GAMM』はそれらとはまた異なる新作になるようだ。これから段階的に情報が公開されるようなので、続報を楽しみにしておこう。