和風ローグヴァニアアクション『GetsuFumaDen: Undying Moon』Steamにて早期アクセス配信開始。『月風魔伝』の1000年後を描く

 

コナミは5月14日、ローグヴァニア2Dアクションゲーム『GetsuFumaDen: Undying Moon』のPC版について、Steamにて早期アクセス配信を開始した。価格は2728円。

本作は、1987年にファミリーコンピュータ向けに発売された和風アクションゲーム『月風魔伝』の世界観をベースに、グラフィックやキャラクター、ステージを一新した新作だ。ちなみに“ローグヴァニア”とは、ローグライク/ローグライトとメトロイドヴァニアを組み合わせたジャンルで、代表的な作品としては『Dead Cells』が知られている。


『GetsuFumaDen: Undying Moon』は、『月風魔伝』から1000年後の世界が舞台となる。龍骨鬼の復活により地獄の封が解かれ、魑魅魍魎が溢れ出してしまう。そこで、地獄を監視し続ける月氏一族の第二七代目当主である「月風魔」は、異変の元凶を絶つべく地獄へと潜る。また月風魔には、行方知れずとなった兄を探すという目的も持っているようだ。

本作は、浮世絵風のビジュアルが特徴の、サイドビューの2Dアクションゲーム。プレイヤーは月風魔となり地獄の世界を進み、魑魅魍魎を倒しながらボスを目指す。初期武器には、主武器として刀を装備。ほかに戦傘や扇刃、槍などが登場し、2種類まで保有し切り替えて使用可能だ。それぞれメインの攻撃アクションに加え固有アクションが用意されており、たとえば戦傘であれば傘を広げて敵の攻撃を防ぐことができる。

また主武器とは別に、副装備として弓やクナイなども入手でき、こちらは残弾数やクールダウンの概念が存在する。本作にはハック&スラッシュ要素もあり、道中では新たな武器やアイテムを頻繁に獲得可能だ。同じ武器であっても性能が異なる場合があり、プレイスタイルと合わせて吟味し取捨選択していくことになるだろう。


プレイ中には、さまざまなかたちで月風魔や武器を強化できることが本作の特徴のひとつ。たとえば、ダメージを受けずに敵に攻撃を当て続けると、月風魔が鬼人化して3段階までパワーアップする。なお攻撃を当て続けた際には敵が体勢を崩すことがあり、大ダメージを与えるチャンスだ。このほか、魂を入手し使用すると、武器の特性に応じた強化や、体力の最大値アップ、回復薬の入手などが可能である。

死んでしまった場合は、月氏の館に戻される。それまでに獲得した装備品や上述の強化はすべて失い、最初からやり直しである。また、地獄のステージ構成や、アイテムの配置などはランダムに組み替えられる。

ただし、館では恒久的なアップグレードが可能だ。図面を入手していれば新たな武器をアンロックでき、次回以降のプレイにて出現することがある。またアンロックした武器は、集めた素材を消費しスキルツリー形式で強化することができる。本作では、こうしてアンロックと強化をおこないながら、地獄での戦いに繰り返し挑むのだ。


本作の早期アクセス期間は、1年程度を想定しているとのこと。現時点では、本作の基本となる戦略性の高い剣戟アクションを用意しているほか、8種類のステージとそれぞれのボスモンスター、また多彩なビルド構築が可能な主武器と副装備などが収録された状態にある。

今後はプレイヤーからのフィードバックも参考に、ステージや武器、プレイアブルキャラクター、ゲームモード、チャレンジを追加予定。また、ゲームバランスの調整や各種最適化もおこなうとのこと。新プレイアブルキャラクターについては、月氏一族の第二十一代目女当主である「月蓮華」の追加が決定しており、こちらは6月配信予定となっている。


GetsuFumaDen: Undying Moon』は、PC(Steam)にて早期アクセス配信中。早期アクセス中に購入した場合は、「デジタルアートブック」と「オリジナルminiサウンドトラック」に加え、『月風魔伝』のPC移植版が特典としてプレゼントされる。ちなみに、同作の移植はエムツーが担当したとのことだ。

本作は、Nintendo Switch版も発表されており、こちらは2022年発売予定。おそらく、PC版の正式リリースに合わせての発売となるだろう。なお本作においては、動画投稿ガイドラインが制定されている。ゲームプレイを配信する方はあらかじめ確認しておこう。