ポケモンゲーム『はねろ!コイキング』でコイキングの「はねる力」をカンストさせたプレイヤー現る。その数字、12,900,605,640,709

『はねろ!コイキング』にて、はねる力(CP)をカンストさせたプレイヤーが現れたようだ。国内TwitterユーザーRest氏は2021年4月下旬、コイキングのCPをカンストさせたと報告。CP12,900,605,640,709(12兆9006億564万709)が上限であったと報告している。CPを上限まで上げきった。

はねろ!コイキング』にて、はねる力(CP)をカンストさせたプレイヤーが現れたようだ。『はねろ!コイキング』は、株式会社ポケモンとSELECT BUTTONが開発した、のんびり育成ゲームだ。対応プラットフォームはiOS/Android。配信日は2017年5月である。


本作では、コイキングにエサをあげたり、とっくんさせたりすることでCPを上昇させる。十分に強くなれば大会に出場だ。大会に出場すると、プレイヤー自身のブリーダーランクを上げる経験値を獲得可能。プレイヤーのブリーダーランクによって、育てられるコイキングのマックスレベルが変わる。ブリーダーとしての経験値をためて、扱えるコイキングの格を上げ、大会を勝ち抜くのだ。そんな本作にて、CPを上限まで上げきったプレイヤーがいるという。

国内TwitterユーザーRest氏は2021年4月下旬、コイキングのCPをカンストさせたと報告。CP12,900,605,640,709(12兆9006億564万709)が上限であったと報告している。紛れもなく世界最強(のはねる力をもった)コイキングとなった。育て上げた期間は約2年と1か月。169代目だという。ブリーダーランクも、これにあわせてランク100になりカンストしたそうだ。


本作は、のんびり育成ゲームと銘打たれているように、かなり地道にコイキングを育てるゲームである。タップしてエサを食べさせ、とっくんを繰り返し、コイキングを最大レベルまで育て、引退させる。世代交代を繰り返しながら、何度も負けながら少しずつコイキングを強くするのである。ポイントは、コイキングのCPの上限は、ブリーダーのランクによって決まるという点。つまり、繰り返しプレイしてブリーダーランクを上げなければ、CPの上限も上がらない。何度も何度も大会に挑戦し、ブリーダーランクを上げる必要があるのだ。Rest氏はとにかくコツコツ遊ぶことで、この偉業を達成した。

弊誌はRest氏に、今回の挑戦について詳細を尋ねてみた。まずカンストさせるにあたってとった育成ルーティンについて直撃。こなしていたメニューとしては、出ている食べ物を消化、サポートポケモンのスキル発動、とっくん5回(通常の3回+ポッチャマスキル回復による2回)だったという。所要時間は10分程度。このルーティンを毎日繰り返していたそうだ。


プレイし続けることができた動機としては、やはりコイキングがかわいいからだと語った。また本作の世界の優しさも気に入っているという。『はねろ!コイキング』の大会ははねる力の対決なので、戦いもない。街の人々が応援してくれたり、迷子のラブカスに道を教えるイベントなども含めて、きわめて平和的だ。さらに、バッドイベントもプレイヤーの選択次第で回避できる。そうした世界観がたまらなく好きなのだそうだ。また本作をしばらく起動していない場合、通知に「コイキングは元気いっぱいだよ!」「今日もコイキングはぴちぴち跳ねているよ!」や「コイキングが寂しがってるよ!」といったメッセージが表示される。そうしたメッセージも好きだったようで、少し間があいた時には「ごめんねー」と言いながら起動していたそうだ。

また本作のプレイに際して費やしたお金の額について訊いたところ、ダイヤ250個×3回=1830円とのこと。ゲームを進行させる上で、課金をする必要は感じなかったという。しかしながら、開発元への感謝のお布施として課金したとのこと。実際に、3度のうちの2度の課金は、クリア後の課金だったという。また今回の達成に際して、もう一度感謝の気持ちとして課金する予定があるそうだ。


そして、多くの人が気になるであろう、なぜCPの上限値が12,900,605,640,709(12兆9006億564万709)なのかという点だ。この数字については諸説ある。Rest氏の考えについて訊いたみたところ、「レベルのカンスト値」が関係しているのではないかと話してくれた。本作のコイキングには、CPとレベルの概念が存在しており、CPが貯まることでレベルが上がる。一定以上まで育て続けると、レベルのカウントは100で止まるが、CPが伸び続ける現象が発生するのだ。12,900,605,640,709という数字は、内部のレベル150もしくは200程度に相当する数字で、上限として止まったのではないかと予想しているようだ。

実際プレイした上で導き出した同氏の推測は、なかなか説得力がある。とはいえ、実際の理由について知りたい人もいることだろう。なぜCP上限が「CP12,900,605,640,709(12兆9006億564万709)」という数字なのか、株式会社ポケモンに問い合わせた。株式会社ポケモンの担当者は、この数字が上限になった理由について回答できないとしながらも、「コイキングの図鑑番号129の1000億倍を超える、非常に強いパワーをもつコイキングが誕生し、とても驚いています。長く遊んでいただき大変嬉しく思っております」とのコメントを寄せた。真相は解明できなかったものの、これほど遊ばれ究められるというのは、メーカーとしても嬉しいことなのだろう。

なおコイキングのCPをカンストさせたプレイヤーは過去にもいたようで、そちらのプレイヤーのCPカンスト値は12兆9億ぴったりだったようだ(なべ神 – NABEGOD)。やはりコイキングの図鑑番号129と関連があるように見える。もし意図した数字設定だとすれば、なかなか粋な計らいである。

ポケモン図鑑ページより


『はねろ!コイキング』は、いわばクリッカーゲームである。数字のインフレは同ジャンルの作品のお決まりのものではあるが、それにしても2年をかけてカンストしてしまうプレイヤーがいるというのは、非常に興味深い。『はねろ!コイキング』の魅力と、プレイヤーの深い愛情を感じられる偉業だろう。

はねろ!コイキング』は、iOS/Android向けに配信中だ。







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Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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