『バトルフィールド』シリーズ最新作は6月に正式発表へ。コンソール版は新旧両世代に向けてリリース予定
Electronic Artsは5月11日、『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズ最新作の正式発表を、今年6月におこなう予定であることを明らかにした。
EAは同日、2021年会計年度第4四半期の決算を発表。その会見の中でCEOのAndrew Wilson氏は、6月に最新作をファンに披露し、この夏にかけてさらに多くの情報を共有していく計画であると述べた。
2018年発売の『Battlefield V』に続くシリーズ最新作は、今年のホリデーシーズンに発売予定であることがすでに明らかにされている。正式タイトルや、舞台となる時代およびロケーションなど、ゲーム内容の詳細については不明である。
EAはこれまでに、最新作には『Battlefield』シリーズのすべての要素が詰まっているだけでなく、それらは新次元に昇華されていると表現。壮大なスケールや全面的な軍事衝突、驚愕の予期せぬ瞬間、戦局を変える破壊的要素、そしてこれまで以上に多くのプレイヤーが、かつてない混沌を巻き起こす圧倒的な規模の戦闘を実現するとしている。
開発は、シリーズを手がけてきたDICEを中心に、Respawn Entertainmentの共同設立者・CEOのVince Zampella氏がトップを務めるDICE Los Angeles、『Burnout』シリーズで知られるCriterion Games、そして『Need for Speed』シリーズの近作を手がけたGhost Gamesを前身とするEA Gothenburgがサポートを担当。EAのCEO Andrew Wilson氏によると、『Battlefield』シリーズ史上最大規模のチームが、足並みをそろえながら取り組んでいるそうだ。
今回の決算発表会見では、シリーズ最新作のコンソール版はPS5/Xbox Series X|Sに加え、PS4/Xbox One世代でも同時発売することも明かされた。先述した最新作でのゲーム内表現についてEAは、次世代コンソールにて実現すると述べてきた。ただ、シリーズが採用する独自ゲームエンジンFrostbiteのチームや、デジタルサービスチームを含む開発チームは、前世代機のパフォーマンスを引き出す経験が豊富であるとし、Andrew Wilson氏は新旧両世代に向けた開発およびリリースに自信を見せる。
CFOのBlake Jorgensen氏もまた、どちらの世代のコンソールでも素晴らしい体験になるとコメント。とはいえ、PS5/Xbox Series X|Sにおいてはそのパワーによって、Frostbiteやひとつひとつのデザインレベルから進歩を感じられる、並外れた体験になるだろうと両氏は口を揃えている。
このほか、ビジネスモデルについては伝統的(conservative)なものになるだろうとしており、前作と大きく変化することはなさそうだ。また、『Battlefield V』のファイアストームのようなバトルロイヤルモードを最新作にも用意するのかや、今後は毎年最新作をリリースしていくのかについては、現時点では発表できることはないと回答した。
『Battlefield』シリーズ最新作は、今年6月に発表予定。そこではトレイラーも披露される予定で、制作途中のバージョンを見たというAndrew Wilson氏は、次世代コンソールにて開発チームが実現した表現に驚かされたとし、さらに革新的かつ創造的なゲームモードも垣間見える内容だったと述べている。最新作の具体的な発表日などは、今後明らかにされるだろう。