『モンスターハンターライズ』「剣斧ノ折形」を千本集める狂気のチャレンジがついに達成。グーク復活を願ったプレイヤーの執念

『モンスターハンターライズ』「剣斧ノ折形」を千本集める狂気のチャレンジがついに達成。『モンスターハンターライズ』でのグーク復活を願い千羽鶴を完成させたプレイヤーの執念。

『モンスターハンターライズ』でスラッシュアックスを1000本集めたプレイヤーが現れた。スラッシュアックス「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」は折鶴のような見た目の武器だ。これを1000本集めて千羽鶴に見立てようとする挑戦を始めたプレイヤーが、4月から注目されていた。5月11日、ついにチャレンジは達成され、千羽鶴が完成したようだ。

本作のスラッシュアックス「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」は、全武器のなかでも、ひときわ優雅な見た目の武器だろう。「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」は、折鶴の形をしたスラッシュアックスであり、舞い散る桜が描かれている。フレーバーテキストは「深い祈りが込められた、美しい剣斧。千本集めると願いが叶うという言い伝えがあるらしい」。剣モードは斧モードよりも、さらに折鶴らしいフォルムが確認できる。変形する武器なので、2度楽しめるわけだ。材料は8250zと、カムラチケット、アケノシルムの傘鳥のトサカ、ラングロトラの赤甲獣の甲殻×2、オロミドロの黄金色の泥土×2である。


海外掲示板Redditの『モンスターハンター』subredditではこの「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」についての投稿が注目を集めていた。同掲示板ユーザーのThe_Walrus_Wrangler氏は4月17日、1000本集めれば願いが叶うというテキストを指して、「誰か一人くらいはやってのける狂ったヤツがいるって知ってるよ」と投稿。すでに153本も集めた人がいるとのコメントがあり、スレッド内でもとりわけ注目されていた。それがTwitterユーザーのceph0rend氏であった。


ceph0rend氏は4月21日の時点で250本集めており、それまでにかかった時間は70時間ほど。残りの750本を集めるにはさらに220時間は必要になると見積もっていた(関連記事)。『モンスターハンター』作品のプレイ時間としては、それほど膨大な数字ではない。しかし220時間も同じ武器を作り続けるのは、相当な気合が必要になるに違いない。

そして5月11日、ceph0rend氏はついに最後の1本をTwitchの配信中に完成させる。おそらく世界で最初に1000本の「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」を集め、千羽鶴を完成させたプレイヤーになるはずだ。同氏はゲームの総プレイ時間も公開している。なんと625時間である。3月26日に発売されたばかりのゲームとは思えない時間だ。ラングロトラ討伐数は317体、アケノシルムは952体、オロミドロは491体と尋常でないやりこみだ。Redditでは倉庫の容量を心配する声もあったが、こちらは問題ないようだ。以下のツイート画像にあるように、幸いにもアイテムBOXは武器を1000本収納してもまだ余裕があった。


実際、千羽鶴チャレンジはどれほど大変だったのか。同氏は弊誌の質問に回答してくれた。まずかかった時間について。4月8日から収集を開始したとのことで、約1か月にわたるチャレンジであったようだ。4月21日時点での時間の見積りが正しければ、290時間ほどでチャレンジを達成したはずだ。日々長時間を費やす大変なマラソンである。

このチャレンジを始めたきっかけについては、「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰを見つけたとき、1000本集めたら面白いだろうなと思ったんです」とceph0rend氏は語る。主に自慢になるチャレンジとして始めたというが、途中から変化があったようだ。「多くの人から励ましの言葉を貰うようになり、自分の挑戦に集中することができました」とのこと。

Redditでの注目や海外メディアで取り上げられたことにより、多くの人が同氏の千羽鶴の完成への旅路を応援するようになったのだろう。周りの期待に後押しされるかたちで、モチベーションを維持できたようだ。収集期間中は挙げきれないほど多くのことが起きたそうだ。それでもNetflixのシリーズをいくつか観終えたりと、根を詰め過ぎず作業していたという。


気合やモチベーションだけでなく、効率的に素材を集めることも重要だ。同氏は毎朝のルーティンとして、アケノシルムの傘鳥のトサカを30個、ラングロトラの赤甲獣の甲殻を60個、オロミドロの黄金色の泥土を60個収集していたという。そのあと、時間を進めるため星1クエスト「ホオズキころころ」でクエストを高速周回する。クエストを30回ほど回すと、カムラチケットを5枚ゲットできるからだ。毎日この日課を終わるまで続ける。とくに傘鳥のトサカはアケノシルム1匹につきひとつしか得られないため、このモンスターを集中して狩っていたようだ。

千羽鶴といえば、何かご利益を期待したくなるもの。海外メディアGamesrader+のインタビューでは、同氏はグークの再登場を希望していた。その望みはいまでも変わりはないようだ。グークは『モンスターハンター フロンティア』に登場したアヒルのようなペット。同氏は『モンスターハンター フロンティア』とグークを思うと今でも寂しくなるという。残念ながら『モンスターハンター フロンティア』はサービス終了済みで、グークと会いたいと思ったとしても会うことはできない。


グークをそのまま『モンスターハンターライズ』へ実装するのは難しいかもしれない。しかしフクズクの着せ替えなど、グークに関連したコンテンツを実装する余地はあるだろう。果たして、「剣斧ノ折形【桜雲】Ⅰ」のフレーバーテキスト「千本集めると願いが叶うという言い伝え」が現実のものとなり、ceph0rend氏の願いが叶う日は訪れるだろうか。

Kaisei Hanyu
Kaisei Hanyu

映画とゲームが大好き。オブリビオンからゲーム人生が始まりました。

記事本文: 372