サイバー入れ墨職人シム『Tattoo Punk』発表。腐敗した近未来社会でタトゥーを彫るSci-fi経営シミュレーション

 

VARSAV Game Studios/No Gravity Gamesは5月6日、タトゥー店経営シミュレーション『Tattoo Punk』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)および海外Nintendo Switch。リリース時期は「Coming soon」とされている。 

 
『Tattoo Punk』は、近未来の世界でタトゥー店を営む経営シミュレーションゲームだ。舞台は2100年。いきすぎた資本主義が浸透する社会では企業による腐敗が進み、退廃的な空気が蔓延している。一方でテクノロジーの進歩は目覚ましく、身体改造やネオンタトゥーといった技術が発展を遂げていた。主人公のHenryは、過酷な幼少時代を過ごしながらも何とか家庭を築き上げた人物だ。しかしあるとき妻が亡くなり、男手ひとつで息子を育て、自身の生計を立てる必要に迫られる。そこで彼が選択したのが、唯一の取り柄であるタトゥーの店を開くことだった。 

プレイヤーはタトゥーアーティストとして、さまざまな顧客の身体に自由に入れ墨を刻むことができる。クライアントを施術台に座らせたら、まずはドクロや狐面などをモチーフとしたテンプレートを選択。実際にタトゥーを入れる身体の部位を選び、描画に取りかかる。テンプレートはプレイヤーの手で編集が可能で、花などの意匠の位置やインクの色を自由にカスタマイズできる。なお、顧客は生身の人間であるとは限らず、ときには機械義肢を施術することもあるようだ。 

ただし、プレイヤーはアーティストとしてだけでなく、タトゥースタジオの経営者としての手腕も問われるようだ。顧客との関係性構築や適切な広告展開も重要になるという。ときには弁舌を駆使することで、施術を本来よりも高い値段設定でおこなうことも可能になるそうだ。タトゥーのクリエイト画面だけでなく、クライアントとの交流を描く場面も登場するのだろう。また本作はストーリー主導の作品になるという。経営シミュレーション以外で描かれる物語にも注目したいところだ。 
 

 

 
本作は、ポーランドのスタジオCyber Rain GamesがVARSAV Game Studiosとともに手がける作品だ。Cyber Rain GamesはDon’t Bite Devs Studioを前身としており、同スタジオはボールとしてSF世界を冒険するアクションゲーム『Wreckin’ Ball Adventure』やインターネット文化をテーマとしたエアホッケーゲーム『Rig or Skill: PC Brawl』を手がけてきた。サイバネティックな世界観は同スタジオの得意とするところながら、ストーリー主導の作品はCyber Rain Gamesとして新たな挑戦となりそうだ。 

『Tattoo Punk』はPC(Steam/GOG.com)および海外Nintendo Switch向けに発売予定。リリース時期は今のところ明かされていない。