『マインクラフト』で“8年間”存在していたバグが修正へ。金床損傷のあのイライラ

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マインクラフト』にて、“8年間”存在してきたバグが修正されたようだ。5月6日に配信された最新スナップショット21W18Aにて確認されている。Mojangは今夏配信予定の大型アップデート1.17「洞窟と崖(Caves and Cliffs)」に向けて、精力的にスナップショットを配信し続けている。昨日配信されたバージョンでも種々の修正が施されており、Mobの「叫んでいるヤギ」がより積極的にプレイヤーにタックルを仕掛けてくるように。虫食いブロック破壊の仕様も変更されたほか、調整が続く鉱物の分布図にも変更あり。大きな鉱脈の実装にともなって銅の産出量がやや減少し、深層岩の塊がy=0以上で生成されなくなるといった修正が施されている。 

数々のバランス調整が実施されたほかに、多くのバグ修正もおこなわれている。そのなかでも筆頭として挙げられているのが、金床の仕様にまつわる不具合だ。金床はツールや防具の修理、エンチャントなどをおこなうためのブロック。使用したアイテムのレベルを上げたり、最大耐久度を回復させたりといった作業に用いる道具だ。持ち物の強化には欠かせない金床だが、その使用回数には限度がある。ある程度使いこむことで徐々にダメージが蓄積されていき、最終的には壊れて使用不可能となってしまうのだ。 

金床の損傷については、既知のバグが存在していた。本来、金床が壊れる直前に修理していたアイテムは、修理が完了した場合インベントリに収納されるのが正しい挙動である。しかし従来のバージョンでは、使用していたアイテムは金床が壊れると同時に地面に吐き出されてしまっていたのだ。よって、プレイヤーとしてはいちいち拾い直さなくてはならない手間が発生していた。昨日発表されたパッチノートによれば、本バグは最新スナップショット21W18Aにて修正されているという。 
 

金床は、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にてスティーブ/アレックスの下空中攻撃としても登場。

 
「金床が壊れてもアイテムが散らばらなくなる」という、一見地味な不具合修正。しかし実は本件はちょっとしたニュースでもある。というのも『マインクラフト』公式不具合トラッカーによれば、同バグがはじめて確認されたのは2012年11月のこと。実に約8年間もの間、ゲーム内に不具合が生じていたことになる。金床が『マインクラフト』へ追加されたのが2012年10月のことであるから、実装以来ほぼずっと存在してきたバグといえる。もはや仕様と化しつつあり、そもそもバグであることを知らなかったユーザーもいるのではないか。 

不具合トラッカーにおける更新履歴を見てみると、2014年から2016年にかけて何度か「解決済み」のステータスになったり、戻されたりといった過程が見られる。2020年にはMojangにおける優先順位が「通常」から「重要」に引き上げられており、開発チームとしても放置していたわけではなく、解決の必要な問題として注視してきていたことがわかる。ただ、過去にもいちど解消後に再発した痕跡が見られることから、今回のアップデートにおいてもバグがふたたび発現しないかどうかは引き続き見守っていく必要がありそうだ。 

『マインクラフト』バージョン1.17は2021年夏に配信予定。 2021年末にはバージョン1.18の配信も予定されている。 

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