パブリッシャーのKasedo Gamesは5月5日、Orthrus Studiosが手がける街作りシミュレーションゲーム『Distant Kingdoms』を、Steamにて早期アクセス配信した。価格は2748円で、5月13日までは155オフの2335円で購入可能。
『Distant Kingdoms』は、Talemと呼ばれるファンタジー世界を舞台にする街作りシミュレーションゲームだ。この世界ではかつては戦いが絶えなかったが、神々によって争いを起こす種族が遠い地へと追放。プレイヤーは、人類・ドワーフ・エルフ・オークといった種族による、平和的な文明をいちから作り上げることを目指す。
本作では、同ジャンルの初心者であってもプレイしやすい間口の広さを特徴としながら、上級者向けの複雑で奥深いゲームプレイも用意しているという。何もない土地に住居や市場などを作り移民を呼び込み、製材所や井戸など資源を得られる施設も用意して集落を形成するのだ。住民からは税金のかたちで毎月収入を得られる。住民は、移住してくるものもいれば出ていってしまうものもいるため、安定した収入を得るためにも彼らの幸福度には気を配りたい。
建設できるものは、技術ツリーを通じてアンロックされていく。ある段階からは魔法を使う施設も建設可能となり、生産したマナを消費して、資源の生産効率を引き上げたり、事故や犯罪のリスクを減少させたりなどの効果を得られる。上述した税金収入を増やす効果をもつものもあるようだ。
本作は街作りのほかに、まだ見ぬ土地を冒険する要素もある。冒険者を雇ってパーティを構成し、隣り合う土地へと送り出すのだ。これにより新たな資源を発見したり、開拓できる土地の拡大に繋がる。ただし、冒険先には恐ろしいモンスターやダンジョンが存在することがあり、その場合近くに暮らす住民の幸福度が下がってしまう。プレイヤーは適切な冒険者を派遣し、クエストなどを通じてそうした問題を解決し、領地を広げていくことになる。
街を建設して移民を呼び込み、領地を広げてさらに人口を拡大させていく中で、小さな集落から王国へと発展。すると、住民は農民から貴族までさまざまな社会階層を構築するようになる。それぞれの階層によって必要とされるものが異なり、プレイヤーはそうした欲求に応えるかたちで、さらに街作りを進めていくこととなる。
本作の早期アクセス期間は1年ほどを計画しているという。現時点では2種類のマップに40種類の生産可能なアイテム、60種類以上の建設可能施設などを収録。そして開発を進める中で、さらなるマップやアイテム、モンスター、魔法、各種族が協力して文明の破滅を阻止するストーリーキャンペーンなどを追加し、またModサポートや、バランス調整などを実施するとのこと。アップデート第1弾では、新たなマップやデコレーション要素などを追加予定。続く第2弾では、釣りによる資源獲得などが可能になるそうだ。配信時期は未定。
『Distant Kingdoms』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。現時点では英語のみの対応となっているが、将来的には日本語にも対応する計画となっている。
*開発者によるゲームプレイデモ。