プロゲーマーが監修するFPS『projectF』クラウドファンディング開始。プロゲーミングチーム「父ノ背中」所属のけんき氏などが企画参加


新作タクティカルFPS『projectF』のクラウドファンディングが開始された。プロゲーミングチーム「父ノ背中」に所属するプロゲーマー兼ストリーマーのけんき氏を中心に、複数のプロゲーマーやストリーマーが監修役として企画開発に参加しているという。3000円から支援することが可能で、5000円以上の支援で先行プレイ権を得ることが可能だ。また、1万5000円の支援だと6月末に予定されているクローズドαテストへの参加権を得ることができる(CAMPFIRE)。


『projectF』は攻撃チーム・防衛チームに分かれて戦うタクティカルシューティングゲームだ。ゲームの特徴として、C4爆弾やドローンといったガジェットが豊富に用意されているほか、マップ内に設置されている家具などのオブジェクトを自由に動かすことができ、戦闘に利用することができる。また、マップは試合ごとに自動生成されるため、マップ構造にあわせて臨機応変に対応する戦略性が求められる。この点は、対戦型のタクティカルFPSとしてはやや珍しい仕様だ。


このほかにも、キャラクターが多数登場する予定。キャラクターごとに使用できる特殊能力が異なるほか、性別・容姿・身長・体型がそれぞれのキャラクターごとに設定されている。プレイヤーは自身のアウトラインを意識した立ち回りが要求されることになりそうだ。また、独自に「筋力値」と呼ばれるステータスが用意されており、プレイヤーはこの値を基に、重量が設定されている装備品を作戦内容に応じて選択する必要があるとのことだ。

さらに、仮想通貨を用いてプレイヤー間でのゲーム内アイテム取引を行えるマーケットの実装や、PC・コンシューマー機・スマートフォンを含めたすべての対応端末でのクロスプレイの実装も予定されている。


けんき氏は過去に『レインボーシックス シージ』のオフィシャル大会に出場した経験を持つプロゲーマーであり、さらに『レインボーシックス シージ』を始めとしたゲームのプレイ配信もおこなうストリーマーとしての側面も持つ。同氏は数々のタクティカルシューティングをプレイするなかで、「知識量が要求される」ゲームデザインに疑問を抱いたようだ。圧倒的な知識量で相手を凌駕するのがタクティカルシューティングの醍醐味でもあるが、同時にゲームバランスの維持や、新規ユーザーの取り込みが難しいという弱点が存在し、ゲームはある程度の成長を迎えた後は、衰退するばかりだと主張する。

なお『レインボーシックス シージ』のプロシーンでは近年、初心者向けの大会解説を取り入れたりと、初心者に配慮した施策に力が入れられている(関連記事)。今年の国内大会「Rainbow Six Japan League 2021」ではCMに俳優の新田真剣佑氏を起用。大会中にマップ紹介動画を放送するなど、ゲーム初心者を意識した取り組みが見られた。


とはいえ、初心者にとってはややハードルの高いジャンルではある。そんな既存のタクティカルシューティングの弱点を廃することを目指すのが『projectF』だろう。知識やセオリーといった“やり込み要素”をなくし、初見のマップでいかに強い射線を判断し確保するか、どのように敵を包囲していけば良いか、といったゲームの解析能力や思考力が求められる「次世代のタクティカルシューティング」であると、けんき氏は述べている。

『projectF』の開発状況はけんき氏のTwitterYouTubeおよびMildomでのライブ配信などで確認ができる。4月29日~5月5日に開催される、株式会社HIKKYが主催するインディーゲームの展示会「GameVketZero」ではさらなる詳細を発表するとのことだ。


FPSするかフライトシムのプレイ中にソシャゲの日課をこなす日々。バンドを組んだり小説を書いたりと、趣味が無法地帯