『ポケモンGO』で“1332日間”ジムを防衛し続けたトレーナー、掲示板へのスクショ投稿をきっかけにジムを奪われる

 

人気位置情報ゲームアプリ『Pokémon GO(ポケモンGO)』においては、さまざまな楽しみ方が用意されており、そのひとつに「ジムバトル」がある。プレイヤーは3種類あるチームのいずれかに所属し、さまざまな場所に存在するジムの支配権をめぐって戦うのだ。自チームのジムにはポケモンを配置しておくことができ、バトルで負けて“やる気”がゼロになればプレイヤーの元に帰ってくる。

ジムバトルにおいては、そのジムをどれだけ長く防衛できるかが目標のひとつとなるだろう。ジムが所在する場所によっては、多くのプレイヤーが訪れ数時間で陥落してしまう場合もあれば、逆にアクセスが良くなくて数十日と防衛できることもあるようだ。そんなジムバトルにて、連続1332日間もジムを防衛し続けたプレイヤーがいるとして注目を集めている。

Image Credit: BootsMade4Walking


RedditユーザーのBootsMade4Walking氏は4月26日、とあるジムに配置した自らのポケモン・キュウコンのスクリーンショットを投稿した。そこに表示されている防衛時間は、なんと1332日7時間19分。約3年半前からこのジムを防衛し続けていることになる。やはり、辺ぴな場所に存在するジムであることが大記録に繋がったようだ。同氏は、ハイキングで訪れた人か消防士くらいしか、このジムのことは知らないのではないかと述べる。

同氏は当初、その場所について具体的な情報は伏せていたが、のちにアメリカ・モンタナ州ミズーラ郡のロウロ国有林にある、モンタナ大学の天文台付近であることを明かしている。雪深い場所で、1年のほとんどは道路が封鎖され、その時期には徒歩で登るしか訪れることができない場所だという。2017年に山火事が発生したことで、同氏はこの土地の火の見櫓にて働いていたそうだ。おそらくその際に、『ポケモンGO』のジムの存在に気づいたのだろう。もともとこの場所には、『Ingress』のポータルも設置されていたそうだ。

Image Credit: Blue Mountain Observatory


ひとりで1332日間もジムを防衛し、さらに記録を更新していくかに思えたBootsMade4Walking氏だが、今回のRedditへの投稿がきっかけで、そのジムの支配権が奪われてしまったそうだ。同氏は、投稿したスクリーンショットから場所が特定されたのだろうと述べる(この後に、上述した具体的な場所を明かした)。画像自体には位置情報は含まれておらず、スクリーンショットの背景に写る天文台のような施設から割り出されたのかもしれない。

ただ、BootsMade4Walking氏のキュウコンを負かしたプレイヤーは、実際にロウロ国有林まで足を運んだわけではないかもしれない。同氏はチーターによる仕業であると強く主張。『ポケモンGO』においては、プレイヤーのGPSの位置情報を偽装する不正ツールが出回っており、自宅にいながらにして世界中のジムやポケストップを訪れることが可能。これを使ったのではないかというのだ。

もっとも、BootsMade4Walking氏はジムを1331日間防衛することを目標とし、これを達成できたためあまり気にはしていない様子。『Ingress』プレイヤーでもある同氏は、同作のイベント「NL1331ミートアップ」にちなみ、1331がお気に入りの数字なのだそうだ。なかなか見られない大記録となったが、世界中にはそうしたことが可能なジムがほかにも存在するかもしれない。