Nintendo Switch『スーパー マリオパーティ』が“アップデート”によりオンライン全面対応。珍しいケース

 

任天堂は4月27日、Nintendo Switch向け『スーパー マリオパーティ』向けのアップデートを実施。全面的にオンラインに対応すると発表した。具体的には、「スゴロク(マリオパーティ)」「ミニゲーム70種」「マリオパーティ 2on2」がオンラインプレイに対応したという。


もともと『スーパー マリオパーティ』では、シリーズ初となるオンライン対応が果たされていた。同作には、専用モードの「オンラインアスロン」なるゲームモードが存在し、10種類のミニゲームの中から5つを選択し、連続でプレイしスコアを競う。ワールドマッチやフレンドマッチを選び、“オンラインで遊ぶことを想定したミニゲーム”をプレイできた。一方でオンライン対応はなされていたものの、やや限定的な対応であることは否めなかった。

しかしこのたび、「スゴロク(マリオパーティ)」「ミニゲーム70種」「マリオパーティ 2on2」がオンラインプレイに対応する。「スゴロク」は本作におけるメインコンテンツ。スターを集める、シリーズ伝統とも言えるメインモードである。ゲームの目玉部分を、オンラインで楽しめるようになったわけだ。「スゴロク」のインターネット対戦では、ゲームの進行に関わらず全20キャラ、全マップで遊べる。制約もなしだ。

さらに70種類のミニゲームを自由に選んでオンラインで遊ぶことも可能。本作の収録ミニゲームは80種類なので、収録されているアクティビティのほとんどがプレイできる。オンラインプレイ対象外となったのは、リズムゲーム10種類。Joy-Conを振って遊ぶ体感リズムゲームがメインだ。リズムゲームや体感アクティビティは遅延などの関係で、あまりオンラインと相性がよろしくない。対応対象外となった背景には、そうした事情があるのだろう。


新型コロナウイルス感染症拡大の影響か、オンラインマルチプレイに対応するNintendo Switch向けパーティーゲームは人気を博している。具体的には、『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!』は、発売2か月半で累計販売本数250万本を突破するなど、破竹の勢いで売り上げを伸ばしている。なお同作も4月22日にアップデートを実施し、マイレージサービスといった新たなコンテンツを追加している。そのほか、『スーパー マリオパーティ』開発元エヌディーキューブが手がける『世界のアソビ大全51』もまた、オンライン要素のあるパーティーゲームとして人気を博している。2020年8月時点で、103万本を売り上げているという。

『スーパー マリオパーティ』は2020年12月末時点で1382万本を売り上げている。とはいえ、オンライン要素を拡張すれば、まだまだユーザーを開拓する余地はあると考えてもおかしくはない。当初の予定どおりなのか、『世界のアソビ大全51』開発にてノウハウが溜められた結果なのか。経緯は定かではないが、部分的にオンラインに対応していたタイトルがアップデートによってオンライン全面対応するという、かなり珍しい事例となった。発売から2年半以上が経過してからの対応という点も興味深い。いずれにせよ、すでに同作を所持するユーザーにとっては嬉しいことだろう。

『スーパー マリオパーティ』は、Nintendo Switch向けに税込6578円にて発売中だ。