『Apex Legends』新シーズンの武器環境とレジェンドの調整内容をお届け。ピースキーパー通常武器化や小柄削除など盛りだくさん
『Apex Legends』新シーズン「英雄の軌跡」では、アリーナモードや新レジェンドのヴァルキリーが実装されるほか、新たな武器ボセックボウが追加される。また、これまでのシーズンと同様に武器環境の変更や各種レジェンドの調整も実施。このたび弊誌は、そんな新シーズンの先行プレイ体験の機会をElectronic Artsから頂いた。そこで読者の方に向けては、約9時間にわたるデモプレイを経て判明した新要素を紹介。本稿では、前述した武器環境とレジェンドの調整内容お届けしていく。
ボセックボウ
まずは新シーズンの追加武器であるボセックボウについて。ボセックボウは、弓矢のような形状をした中距離武器だ。武器カテゴリーとしては30-30リピーターと同じマークスマンライフルに分類される。エイムをおこなうと弓を構える体勢に移行。そこから弓を後ろに引き、矢を飛ばすことができる。チャージショットに対応しており、最大3段階まで威力を高めることが可能。また弾薬については、アローと呼ばれる特殊なものを用いる。放ったアローは再度拾うことができるほか、ボセックボウでキルした敵から回収することもできる。
ボセックボウの強みは、その弾道と威力にある。最大までチャージを溜めて放った弓矢は、まっすぐな直線を描いてかなり遠くまで飛んでいく。弾道落下はほぼなく、狙った場所へはそのまま素直に着弾する。さらに1発あたりのダメージも高く、最大チャージ時は胴体に70ダメージ。ヘッドショットに成功すると、100以上のダメージを与えることも可能。中距離武器でありながら、うまく決まればたったの2発で敵をキルできるわけだ。
一方、チャージなしで弓矢を放った場合、その弾道は短い飛翔距離で落下する。それでもダメージは50ほどと高いが、同時に弾速も低下するため、非常に敵に矢を当てづらくなる。筆者が先行プレイにて使用した限りでは、ボセックボウはチャージを最後まで溜めてやっと本領が発揮される印象を受けた。裏を返せば、チャージなしの運用はあまり有効ではない。また連射速度については、同じ中距離武器のG7スカウトほどの速さはないため、接近戦での運用も難しいだろう。
2つの新ホップアップ
新シーズンでは、ボセックボウの追加にあわせて2種の新たなホップアップも実装される。1つめは「デッドアイズテンポ」。こちらはセンチネルとボセックボウに装着可能。タイミングよく弾を発射し続けることで、連射速度が上昇する効果をもつ。2つめは「シャッターキャップ」。こちらはボセックボウと30-30リピーターに対応。これを装着すると弾を拡散させるモードに切り替え可能となり、上記2つの武器をショットガンのように運用することができる。
前述した2つのホップアップの効果を見ればわかるとおり、これらはボセックボウの短所を補うようなアタッチメントとなっている。特にシャッターキャップについては、装着時の恩恵を明確に感じることができ、近距離戦においてもEVA-8などのショットガンに勝るとも劣らない戦いぶりを発揮できる。一方、デッドアイズテンポは、恩恵こそ大きいが、タイミングの良い射撃ペースを維持し続けるのが難しく、使いこなすには慣れが必要だろう。
ピースキーパーの通常武器化
新武器だけでなく、新シーズンでは既存の武器にも要注目。シーズン5以降、約1年間ケアパッケージ武器となっていたピースキーパーがついに通常武器として帰ってくる。性能については赤武器時よりも若干の弱体化が施されているものの、胴体フルヒットで99ダメージ。ヘッドは110ダメージと、相変わらずの高威力。もちろんチョークも可能となっており、装弾数も5発と変わらず。シーズン4以前の時のように、再び猛威を振るいそうだ。
トリプルテイクのケアパッケージ武器化
一方、ピースキーパーと入れ替わるかたちで新たにケアパッケージ武器の仲間入りとなったのは、トリプルテイク。こちらの性能は強化され、チョークを絞るスピードがアップ。また発射速度も上昇している。使用感としては、弱体化が施される前のトリプルテイクに近いだろうか。もともとスナイパー武器の中では弾を当てやすいうえ、同じ赤武器のクレーバーよりも反動のクセが少ないため、高ダメージを狙いやすいと思われる。見つけたら積極的に拾いたい。
レジェンドの調整
新シーズンでは武器のほか、各種レジェンドにも調整が入る。その中でもっとも注目すべき調整は、小柄の削除だろう。これまでレイス、ライフライン、ワットソンの3名にはヒットボックスが小さい代わりに5%の被ダメージ増加のパッシブが付与されていたが、ついにそれが取り外されることとなる。特にレイスについては、シーズン8にてヒットボックスが拡張されたことで5%の被ダメージアップの影響を感じやすかった。そんな中での小柄の削除は、レイスをメインで使うプレイヤーにとっては特に嬉しい調整となりそうだ。
そのほか、先行プレイでは、ライフラインのパッシブスキルに調整が加わり、味方蘇生時のシールドが削除されていることが確認できた。また、ローバの戦術アビリティによる着地膠着時間がついに削除。ブレスレットでワープをした直後から自由に動ける。ほかにも数多くの調整箇所があるかもしれないが、筆者が先行プレイにて確認できたものは以上となる。
以上が新シーズンの先行プレイにて確認できた、武器環境とレジェンドの調整内容となる。ただし、本稿に記載した調整内容はいずれもデモ版のものであることには留意して頂きたい。今後、調整内容が変更される可能性もあるだろう。また、限られた先行プレイ時間の中で、筆者が確認できなかったアップデート内容も数多くあると思われる。さらに詳細な武器・レジェンドのバランス調整内容については、今後公式からパッチノートなどで明かされることだろう。
『Apex Legends』新シーズン「英雄の軌跡」は、現地時間の5月4日開幕予定。なお、新シーズンの目玉コンテンツ「アリーナモード」の詳細はこちらの記事、新レジェンドのヴァルキリーとマップ改変されたオリンパスの詳細についてはこちらの記事にまとめている。これらのレポートもぜひチェックしてほしい。