チェルノブイリ・サバイバルホラー『Chernobylite』は今年7月PC/PS4/Xbox Oneにて正式リリースへ、日本語にも対応。時間を超え廃墟を生き抜く


ポーランドのデベロッパーThe Farm 51は4月23日、サバイバルホラー『Chernobylite』の早期アクセスをまもなく終え、正式リリースすることを発表した。パブリッシャーはAll in! Gamesが担当する。PlayStation 4/Xbox One/PC(Steam/GOG.com)向けには2021年7月に配信予定。PlayStation 5/Xbox Series X|S向けには2021年内の配信を予定している。大型アップデートも配信され、Steam版では日本語字幕とUIに対応した。 
 

 
『Chernobylite』の主人公イーゴリは、かつてはチェルノブイリ原子力発電所で働いていた若き熱心な物理学者だった。しかし1986年のチェルノブイリ原子力発電所での事故で恋人タチアナが失踪し、彼の人生は一変してしまう。その後30年間は過去に囚われ立ち直れずいたが、彼女を探し出すことを決意。変わり果てたチェルノブイリの立ち入り禁止区域へ足を踏み入れる。 

舞台となるチェルノブイリ原子力発電所や周辺地域は、いくつかのマップで構成されている。各マップはオープンフィールドになっており、ロードなしで広いエリア内を自由に移動可能だ。開発元The Farm 51はプリチャピ現地を取材し、3Dスキャンによるフォトグラメトリ技術にてチェルノブイリを再構築している。また時間や天候の要素も実装されており、たとえば雨天なら足音を消しやすいといったメリットが発生する。 
 

 
本作は一人称視点で進めるSFサバイバルホラーゲームだ。ストーリーは一本道ではなく、選択肢によって複数のプロットへ分岐する。ゲームの流れとしては、拠点から各マップへ移動して、物資を集めながらミッションを遂行するようだ。分析ツールを使用して放射線を計測しつつ資源や食料を集める。またStalkerと呼ばれる人々がおり、敵対し戦うことも、リクルートして仲間へ引き入れることも可能だ。 

NPCはそれぞれ、秘密の目的をもっている。信頼できる人物か分からないが、彼らの助力は必要になるだろう。また食料や医薬品は主人公だけでなく、仲間も必要としている。ミッションから帰還したあと彼らに配給をしよう。面倒を見ないと死亡してしまうおそれもある。また仲間の願いを聞いて、武器や弾薬、情報を与えると協力関係を築くことができる。物語を進める役に立ってくれるだろう。 
 

 
ミッションから帰ると拠点で時間を過ごす。集めた資源を使用してクラフトテーブルや調理場を設置して、拠点を拡張することが可能。武器を改造し、弾薬、食料、医薬品をクラフトして、次のミッションへ備えよう。ベッドや照明を配置することで快適な拠点に発展させ、より有利な条件でミッションを進めることができるはずだ。 

サバイバルそのものは、物語と関係なく楽しめる。しかし原子力発電所に戻り、かつての恋人タチアナを取り戻すことが最終目標だ。ミッションの成功を確実にするには一定数の仲間や道具、情報を集める必要がある。ゾーンを探索してクリアに必要なリソースを確保していこう。またサイドミッションとして、毎日新しいチャレンジが追加される。どれから攻略していくかは、自由に決めていくことができるようだ。 
 

 
立ち入り禁止区域には軍が駐留しており、主人公と敵対する。戦い方は自由で、正面突破で立ち向かうことも、スニーキングでやり過ごすことも可能だ。またゾーンには緑色に輝く謎の生命体が出現し、超常現象も発生している。ときには特殊な装置で時間を逆行し、過去に戻り選択をやり直して攻略することもある。選択は世界にも影響を与え、ときには予想外の展開も発生するそうだ。サバイバルできず死んだとしても、それは終わりではない。ランダムなアイテムを失った状態で、時間を逆行することで再開が可能だ。ペナルティがあるものの、キャラクターを成長させるチャンスにもなるという。 

『Chernobylite』は現在SteamとGOG.comで早期アクセス配信中だ。4月23日のアップデートでは、日本語字幕とUIに対応した。すべてのセリフにボイスが付き、チュートリアルが丁寧なものへと更新され、より遊びやすくなっている。早期アクセス版の購入者は特典として、将来配信されるすべてのDLCが無料で入手可能である。Steamでは5月1日まで、定価3300円のところ20%オフで2640円となっている。