『サイバーパンク2077』は2020年末までに1370万本以上を販売。CD PROJEKT REDは約3万本の返金に対応


サイバーパンク2077』の開発元CD PROJEKT REDや、PCゲーム販売プラットフォームGOG.comなどを抱えるCD PROJEKT Groupは4月23日、2020年度の業績を発表した。この中で、『サイバーパンク2077』は2020年末までに1370万本以上を売り上げたことを公表。また、CD PROJEKT REDが直接対応した同作の返品・返金が、約3万本に上ることも明らかにしている。


『サイバーパンク2077』は、PC/PS4/Xbox One向けに昨年12月10日に発売。それから2020年末までの統計として、1370万本以上を売り上げ、全体の73%がダウンロードで購入された。プラットフォームごとの販売割合は、PC/Stadia版が56%、PS4版が28%、Xbox One版が17%だったとのこと。また、同作の開発予算は12億ポーランドズウォティ(約341億円)であることも明らかにしている。

同作においては、バグの多さやコンソール版のパフォーマンスの低さなどが指摘され、また事前のプロモーションにて特にコンソール版のパフォーマンスを十分に情報提供していなかったことが批判を浴びた。結果的にCD PROJEKT REDは、発売から4日後に返金対応を発表。PS4版に関してはPS Storeから一旦取り下げられた。

返金は各プラットフォームにて受け付けているほか、CD PROJEKT REDも対応窓口を設置。冒頭で触れた3万本の返品とは、この窓口にて直接応対した数となる(GamesIndustry.biz)。各プラットフォームおよび小売店での返品数も含めれば、さらに増える可能性があるだろう。


CD PROJEKT Group社長兼共同最高経営責任者のAdam Kiciński氏は、『サイバーパンク2077』は同社の26年の歴史の中で最大のプロジェクトであるとし、そのリリースにあたってのチームの貢献を称えた。一方で、計画どおりにいかなかったことは明白であるとも述べ、決して忘れることのない大きな勉強になったとしている。そして今後は未来へと目を向け、どのプラットフォームであろうと、すべてのプレイヤーが同作を心ゆくまで楽しむことができるよう全力を尽くすとした。

CD PROJEKT REDは、同作の安定性の向上やバグ修正などをおこなうホットフィックスを開発し随時配信中。4月14日にはホットフィックス1.21を配信し、全体的な安定性や進行不能に繋がる問題に対処した。同社のロードマップによると、こうしたアップデートは今後も継続していくようだ。また、2021年後半にはPS5/Xbox Series X|S版のリリースも計画している。


CD PROJEKT REDの代表作のひとつ『ウィッチャー3 ワイルドハント』は、2020年も力強いセールスを記録。売り上げ本数ベースでは、ローンチを迎えた2015年に次ぐ2番目に売れた年となり、累計で3000万本に到達した。また、『ウィッチャー』シリーズ全体では5000万本以上を売り上げているとのこと。『ウィッチャー3 ワイルドハント』についても、PS5/Xbox Series X|S版が2021年後半に発売される予定だ。