デベロッパーのSupergiant Gamesは4月22日、ローグライク・アクションゲーム『Hades』のPC版にアップデートを配信した。これにより日本語表示に対応している。日本語ローカライズはハチノヨンが担当。まだ最終的な翻訳ではないそうだが、先行して実装したとのこと。
『Hades』は、冥界の神ハデスの息子ザグレウスを主人公とする、見下ろし型視点のローグライク・アクションゲームだ。プレイヤーはザグレウスとなり、ハデスの館がある地下世界から地上への脱出を目指し、環境が大きく異なる4つのエリアの階層を登っていく。各エリアは多数の部屋で構成されており、多数現れる敵をすべて倒して次の部屋に向かうのだ。エリアの最後にはボスも待ち受けている。
初期武器には剣が用意されており、ゲームを進める中で弓や槍、銃、また近接攻撃となる盾などがアンロック。この内ひとつを選択してゲームを開始する。上述の部屋をクリアした際にはアップグレードをひとつ獲得でき、体力の上限アップやショップで使えるお金などのほか、武器の強化も可能。オリンポスの神々が、それぞれの特徴に合わせた強化を授けてくれる。この選択によって武器の性能はさまざま変化していく。死ぬと、道中で獲得したアップグレードをすべて失い、ハデスの館からやり直しだ。部屋の構成はランダムに組み替えられる。ただし、アンロック要素に関わる消費アイテムは引き継がれる。
本作では、ザグレウスとハデスの父子関係や、親戚関係にあるオリンポスの神々を含む家族をテーマにしたメインストーリーが存在し、これ以外にもザグレウスが出会う人々の物語も複数用意。地上への脱出を何度も繰り返す中で徐々に語られていき、そのテキストボリュームが非常に膨大であることが特徴だ。プレイを重ねるごとに新たな会話や展開が発生し、何百回とプレイして初めて聞くセリフもある。本作は、ゲームプレイ面のクオリティの高さはもちろん、そうしたナラティブ要素も高い評価を受けており、今回の日本語対応によりゲームを隅々まで楽しめるようになったといえるだろう。
『Hades』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに配信中。また、6月24日にはNintendo Switch版も国内配信される予定だ。