パブリッシャーのAnnapurna Interactiveは4月21日、宇宙船サンドボックスFPS『Skin Deep』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース時期は、ストアページ上では「the future」となっている。価格も現時点で明かされていない。
『Skin Deep』は、カリフォルニアのデベロッパーBlendo Gamesが開発するFPSだ。プレイヤーは謎めいた宇宙船の内部にて、さまざまな手段を用いて生き残りを目指す。Steamストアページの説明によると、スニーキングや破壊活動を交えながら広大な宇宙船の中を歩き回っていくようだ。主人公は保険会社のエージェント。貴重品を守るべく、緊急事態に備えコールドスリープ状態で宇宙船に搭乗していた。ある日、スペースパイレーツが宇宙船に乗り込み、アラームが作動。コールドスリープ状態が解除され、事態に対処するため立ち上がる。
そんな謎めいた世界観の『Skin Deep』であるが、発表と合わせて公開されたトレイラーでは、本作のゲームプレイの一端を見ることができる。トレイラー序盤では7匹のネコたちが登場。7匹それぞれには船長や料理長など、宇宙船内での役割が割り当てられているようだ。ボクセルで表現されたネコたちの見た目がかわいい。
ネコが登場するほんわかしたテイストのゲーム……ではないようで、トレイラー中盤では銃をぶっ放し、人を撃つシーンも確認できる。スペースパイレーツが宇宙船に乗り込んできたようで、主人公は彼らと戦闘することになるようだ。戦闘においては、先述したスニーキング要素なども活用するのだろう。また銃やグレネードをはじめ、無線機やTNT爆弾など、命を守るために必要なツールの数々も映し出されている。ブラックペッパーもあるようだ。
トレイラー終盤では、丸型のポッドに乗り込み、それを操縦するシーンも確認できる。ロボットを利用した戦闘も楽しめるのだろうか。そのほか、主人公が唐突にくしゃみをする様子や、くしゃみが出るまでの値を示すメーターUIなども確認でき、内容はとにかくユニークでありながらちょっぴりカオス。ローポリな味のあるグラフィックと相まって、短いトレイラーながらも本作がもつ掴みどころのない世界観とその魅力が伝わってくる。
『Skin Deep』を手がけるBlendo Gamesは、カリフォルニアのインディースタジオだ。スタジオの活動としては、サイバーパンクアドベンチャー『Quadrilateral Cowboy』やゾンビタワーディフェンス『Atom Zombie Smasher』などをこれまでにリリース。ローポリな見た目とユニークな世界観を特徴とした作品を数多く制作しており、『Skin Deep』もその中のひとつになるのだろう。ミステリアスな部分も多い本作であるが、だからこそ興味が掻き立てられる。ユニークな体験を味わえる作品となることに期待したい。
『Skin Deep』は、Steam向けにリリース予定。ストアページによると、リリース時期は「the future」のようだ。